航空自衛隊の装備一覧 2
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湾岸戦争でも使用され、精密誘導爆弾の有効性が実証されたが、雨・霧・砂塵といった天候や煙幕などの環境によって使用が制限され、爆撃目標点を観測手などが投下から着弾まで常にレーザー照射を続けなければならないといった運用上の制約が課題として浮かび上がった。
1990年代から誘導方法のバックアップ技術の開発が開始された、全地球測位システム援用慣性航法装置(GAINS)と呼ばれる、GPSとINSを組み合わせた誘導装置をレーザー誘導装置と組合わせて使用する技術が開発された。
レイセオン社では、
この技術に基づくペイブウェイをDMLGB(Dual Mode Laser Guided Bomb)と呼んで、向上型ペイブウェイIIと向上型ペイブウェイIIIとして新たなペイブウェイ・ファミリーを生み出した。
これらの誘導爆弾では、GPS/IMUのみ、
レーザー誘導のみ、
GPS/IMUとレーザー誘導の併用(GBU-28B/BとC/BだけはIMUのみも可能)という多様な誘導方式が選択できた。レーザー誘導式のJDAM(LJDAM)との違いは、LJDAMがGPS/INSによる誘導を主としているのに対してEGBUではレーザー誘導を主としている点で異なる。
「VADS」
VADS(Vulcan Air Defense System)は、アメリカ軍で開発された対空機関砲システムである。航空機関砲として有名なM61 バルカンシリーズをもとにして開発された。VADSの通称は「バッズ」である。
VADSシリーズは、M61バルカンの対空砲バージョンであるM168 20mm機関砲を中核として、レーダー・コンピュータなどによる射撃管制装置を組み合わせた半自動システムである。自走式のM163と、牽引式のM167がある。M163の車体はM113装甲兵員輸送車をベースとしている。弾薬は通常、航空機に対して有効である20mm曳光自爆榴弾(HEIT-SD)を使用する。
M168は、アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック社が開発したM61の派生型である。M61は有名な航空機関砲であり、
6000または4000発/分という発射速度を誇るが、VADSのM168では3000または1000発/分に低下させてある。また、M61の場合は6本ある銃身が正面から見ると真円になるように配置され、
一点に対しての射撃における命中率を向上させているのに対して、VADSの場合やや楕円になるように配置されている。
これにより発射された砲弾が散らばり弾幕を展開することが可能となっている。
VADSは測距レーダーと弾道計算機を組み合わせて適切な偏差射撃(移動する標的までの距離を計算して未来位置に射撃し、命中させる射撃方法)が可能となっている。現在は赤
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