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ゲート 代行者かく戦えり
航空自衛隊の装備一覧 2
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煙、霧、砂塵、雲で覆われ、見通しの悪くなった地上では精密誘導兵器の使用が限られ、また、中高高度からの非誘導兵器の投下では命中精度がさらに悪化した。


こういった問題を解決すべく、1992年に「悪天候精密誘導弾」の研究・開発・実験・評価が開始された。最初のJDAMキットは1997年に作られ、1998年と1999年に使用テストが行われた。 テストでは450基以上のJDAMが落とされ、公表された精度としては10m以下のCEPで95%を上回るシステムの信頼性を達成した。 JDAMでの実験と評価では対照条件での落下を加えた「実用性実証テスト」も行われ、雲や雨、雪の中でも晴れた天候と変わらず、
命中精度は低下しなかった。更にこれらのテストには複数の同時落下による個別目標への誘導実験も含まれていた。


JDAMは、大きく尾部セクションとストレーキ部に分けられ、
尾部セクション内に収められた誘導制御ユニットが慣性誘導システムとGPSという2つの方式を併用して自らの位置と方向を割り出し、設定された着弾目標の座標との差を尾部の空力制御翼面を動かすことで縮め、爆弾を高い精度で誘導する。


誘導は、尾部の制御システムとGPSで補助される慣性航法システムによって行われるが、この航法システムは航空機のシステムから送られる位置と速度ベクトルの調整値によって初期化される。一度、
航空機から投下されれば、JDAMは与えられた目標座標へ向けて自律的に操舵される。


目標座標は、離陸前に航空機へ読み込まれるか、離陸後も投下前であれば搭乗員の手動によって変更でき、さらに投下後にもデータリンクを通じた入力が可能になっている。JDAMは、超低高度から超高高度までの、降下中・トス&ロフト(上昇中での投げ上げ投下)・水平飛行中に投下が行える。レーザー誘導される「ペイブウェイ」爆弾のような従来型の精密誘導キットでは、投下時には爆弾のシーカーが確実に目標を視野に捉えられるように狭い角度領域での飛行を要求されるが、JDAMではそういった制約は無く、目標とは異なった方向に飛行したままでも投下できる。


さらにJDAMは、1機の航空機が1回の飛行通過で複数の兵器を、
1つまたは複数の目標に投下することを可能とし、また、
信管の起爆タイミングも空中起爆から触発、貫通後の起爆という多様な信管設定が行える。ただし、信管設定は離陸前に行っていなければならず、搭乗員は飛行中に変更することはできない。


アメリカ陸軍が「不朽の自由作戦」(2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の報復として、
同事件の首謀者と断定された国際テロ組織アルカーイダを隠匿している疑いがあるとされたアフガニスタンのターリバーン政権に対して、
アメリカ合衆国とイギリスの両国により、200
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