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ゲート 代行者かく戦えり
航空自衛隊の装備一覧 2
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/S/Rで、これは1971年にアメリカ空軍とアメリカ海軍が、海軍の第2世代サイドワインダーの最終発達型であるAIM-9Hをもとに、第3世代のサイドワインダーを共同開発することに合意した。これによって開発されたのがAIM-9Lである。開発にあたって最重要とされたのが、全方位交戦能力(ALASCA)の獲得をはじめとする、交戦可能域の増大であり、このために重要なのが目標と正面から対向した状態(ヘッドオン状態)での交戦能力であった。


従来用いられていた赤外線センサでは、ジェット機機体後部のジェットエンジンからの排気口から放射される短波長赤外線(SWIR)を捉えることしかできず、このために目標の後方象限からでなければ交戦できなかった。しかし、この時期に実用化されはじめた中波長赤外線(MWIR)に対応できる赤外線センサであれば、排気口から排出されたジェット排気(プルーム)から放射される赤外線を検知でき、必ずしも後方象限に拘る必要はなくなるものと期待された。


この目的のため、第3世代のサイドワインダーでは、赤外線センサの素子として、アンチモン化インジウム(InSb)フォトダイオードを採用している。冷却方式はAIM-9Hと同様にジュール=トムソン効果を利用したものだが、冷媒はアルゴンに変更された。この赤外線センサを中核とした誘導・制御ユニットはDSQ-29と称されている。


また、弾頭としては、より強力な炸薬量9.4kgのWDU-17 ABF(環状爆風破片弾頭)が採用されたほか、DSU-15/B AOTD(アクティブ光学目標探知装置)によるレーザー近接信管により、危害半径はさらに拡大していた。推進装置は、AIM-9Hと同じMk.36シリーズの固体ロケットで、改良型のMod.8-11を採用している。


生産は1978年から開始され、アメリカのフィルコ・フォード社、レイセオン社の他に、日本の三菱重工業、ドイツのBGT社、スウェーデンのサーブ社でも行われて、合計16000発以上が生産された。アメリカ生産分の一部はフォークランド紛争でイギリス軍に提供され、86%という高い命中率を記録している。AIM-9Lを基に低排煙型のロケット・モーターとIRCCM能力を強化させたWGU-4/B誘導装置を導入した発展型がAIM-9Mである。生産は1982年から開始され、7000発以上が生産された。






「AIM-120B/C-5」

種類:視程外射程空対空ミサイル

設計:ヒューズ・ミサイル・システムズ(現 レイセオン)

ミサイル全長:3.65m

ミサイル全幅:53.32cm

ミサイル重量:152kg

射程:50km

推進方式:固体燃料ロケット

誘導方式:(中途航程)INS+COLOS (終末航
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