暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第239話 攻略不安要素
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報屋のアルゴ。事、情報においては彼女を差し置いて、他にはないとさえ言えるもので、本人には言わないが、ある意味重宝していると言える。
 そもそも、アルゴ自身も、リュウキの情報をもとに――と言う経緯があるから、お互い様と言えばそうなのだが、自身をあまり過大評価しないのがリュウキなので、その辺りはご愛敬だ。

「ん?」

 メッセージを読み終えた、と思えば更に続きがある事に気付くリュウキ。



『P.S 今度、オネーサンと付き合っテクレ♪ 美味シいディナーを一緒にドウかな??』



 と、猫のデフォスタンプ付きのメッセージが最後にあった。
 数秒前に褒めたのに、撤回したくなる気分だ。別に付き合う事には吝かではないのだが、色々と厄介な要求をされそうになったりするので、手放しで引き受ける様な物ではないのがリュウキ。
(因みに アルゴは、精一杯アピールしてる? だけだけど、気付いてないどころか、警戒してる為、そう思ってる)
 それよりも、リュウキはツッコミたい所があった。以前にも何度かあった事だ。

「何で()の癖に()だ」

 彼女の二つ名を考えたら、やっぱり違和感があった様だ。
 以前では、動物型撮影媒体を持っていて、それも《猫》だった。鼠の名前は? と何度もツッコミを入れていたのだ。

 因みに、リュウキが注意力を強めたのは、プライベートを色々と覗かれたから、と言う理由もある。(別に見られて困る様な事はしてないが、それでも逐一見られてたら……うざい、と言う事)

「さて……、1人じゃ流石に範囲が広い。無理、だな。頼むか。……こっちも、見返りが少々難かもだけど」

 アルゴにテキトウに返信した後、リュウキはフレンド一覧を呼び出し、とある人物へメッセージを送信した。状況を簡潔にまとめ、最後に一文で締める。



――件のギルドの動向を、頼む。

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