航空自衛隊の装備一覧 1
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だった。
PAC-1ミサイルと改良型のPAC-2ミサイルは、近接信管による炸裂で破片をばら撒いて航空機を撃破するタイプのため、たとえ弾道ミサイルの一部に被害を与えることができても、弾頭の機能を無力化できず完全に弾頭を破壊する能力は無かった。実際、湾岸戦争で使用されたペイトリオットPAC-2は、イラク軍の発射したスカッド弾道ミサイルを1/4程度しか撃墜できなかったのである。
そこで弾道ミサイルを木っ端微塵に破壊する目的で開発されたのが、「ERINT」(射程拡張型迎撃機)とも呼ばれるペイトリオットPAC-3だ。
PAC-3ミサイルの最大の特長は、弾頭に内蔵する高性能ミリ波レーダーによって弾道ミサイルを捕捉し、マッハ5の飛翔速度で真正面から直撃、
運動エネルギーによってその弾頭を完全に破壊できることである(ただし73kgの炸薬と近接信管も内蔵する)。また、
姿勢の機敏な制御はスラスターの噴射により行う。日本が現在導入(既存配備システムの改修)を進めているのはこの最新の形態である。
PAC-3ミサイルの大きさは全長5.20m、直径0.25m、発射重量312kgとPAC-1、PAC-2ミサイルよりかなり小さい。システムは既存のペイトリオットのものが利用されるが、レーダーは対弾道ミサイル用の改良が施されている。
またトレイラー移動の発射機は、ミサイルが小型のため8連装となっている。PAC-3ミサイルの性能は、
全て直撃できる確率にかかっている。
最大飛翔速度はマッハ5。最大有効射程は20kmとPAC-1、PAC-2ミサイルより短く、最大有効射高も20km程度である。
ペトリオットで使用されるミサイルは以下の通り。
STD(MIM-104A)弾:初期形態から採用されているミサイル。
主に航空機対処用。
SOJC(MIM-104B)弾:ジャミングを行う目標に対して対処するミサイル。
PAC-2(MIM-104C)弾:弾頭のフラグメントを大型化するなど、弾道弾対処能力を強化したミサイル。
GEM(MIM-104D)弾:シーカーの低雑音化など、目標への誘導性能を向上させたミサイル。
GEM+(MIM-104E)弾:GEM弾のさらなる改良型。PAC-2ミサイルの誘導性能などを向上し、航空機および巡航ミサイルなどへの対応能力が高められた。
PAC-3弾:新たに設計されたミサイルで、
サイドスラスタやリサリティ・エンハンサを搭載。主に弾道弾対処を行う直撃型ミサイル。MIM-104シリーズとは異なる。
対弾道ミサイルとして開発がほぼ終わっていたERINTミサイル(を既に発射機として実績があったペトリオットの発射システムに載せたのがPAC-3である。PAC-3弾はPAC-2シリー
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