航空自衛隊の装備一覧 1
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スにより連動している。
ペイトリオットPAC-2は、PAC-1よりも弾頭に内蔵するレーダーの探知距離を延長、
ミサイルを炸裂させる近接信管の検知波をダブルビームにして目標を確実に検知できるようにし、
炸裂したミサイルの破片到達範囲を広げ破壊効果を高めたもので、湾岸戦争で使用されたのはこのタイプである。
ペイトリオットは、
1個射撃中隊でシステムを組んでいる。
MPQ-53位相配列レーダー、電源車、迎撃管制ステイション、
通信中継アンテナ、
そして6連装発射機(10〜16基)である。
6連装発射機はトレイラー移動式で車体は「M860」と呼称されるが、ミサイル収納キャニスターを含めたシステム全体は「M901」と呼ばれる。
発射機(LS)は専用の発電機(ディーゼルエンジン式発動発電機)を搭載している。M901発射機では最大6発のミサイル(STD弾、PAC-2弾、
SOJC弾、GEM弾から選択)、M902発射機では最大24発のPAC-3弾を搭載する(M902発射機にSTD弾、PAC-2弾、SOJC弾、GEM弾は搭載できるが、PAC-3弾との混載は不可)。ECSとはSINCGARS無線機(米国形態。
日本では電波法に対応したDLU無線機)または光ファイバーによってDLUを通してインターフェースする。15KW-400Hz発電機を1基持つ。
レーダー装置(RS)の形式名称はAN/MPQ-53(Config.2形態以前)またはAN/MPQ-65(Config.3形態以降)である。RSはC-Band帯の電波を用いる、フェーズドアレイ・多機能レーダーである。目標の捜索・追尾の他、IFF、ミサイル誘導なども行う。1高射隊(FU:Fire Unit)当たり1台のRSが配備される。運用中は無人となる。
ペイトリオットの中枢部は目標の捜索、
追跡、分析、ミサイルの最終誘導までを一貫して行うMPQ-53多機能レーダーで、
一度に100個以上の目標を捕捉し12発のミサイルを誘導できる。最大探知距離は170km、最大探知高度は80kmである。PAC-1ミサイルは全長5.31m、直径0.41m、発射重量914kg、最大飛翔速度マッハ3、最大有効射程75km、最大有効射高25kmである。
ペイトリオットの最大の特長は「TVM」(ミサイル経由追跡)と呼ばれる独特の誘導方式で、これは目標から跳ね返ってくるレーダー波をミサイル経由で一旦地上のレーダーに送り、
地上で複雑な誘導計算を行ってからミサイルに正確な誘導指令を発信する方式である。PAC-1形態は、
初期型のECCM(敵の電子妨害に対抗する装置)やソフトウェアなどを改修したもの。PAC-2形態は、
弾道ミサイルの迎撃任務に対応して弾頭の破壊力などを向上したもの
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