航空自衛隊の装備一覧 1
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機の生産数となった。超音速戦闘機の歴史で5000機以上製造されたのは、このF-4とMiG-19、MiG-21、
MiG-23の4機種しかない。うち3機種は東側のソビエト連邦製であり、西側ではF-4が唯一例となる。現在のベストセラー戦闘機F-16が現在でも4500機程度の生産数であることを見ても、特筆すべき生産数であるといえる。
F-4の大きな特徴に、
無給油で3184kmを飛行できる航続距離が挙げられる。高い推力と引き換えに燃料消費の激しい大型エンジンを2基も搭載していたが、それを補って燃料搭載量は、
胴体内に6個と主翼内に2個のタンクに加え、胴体下の600ガロンの増槽と主翼下の370ガロンの増槽の総計は3370ガロン(12460L)と、当時の群を抜くものだった。さらに空中給油能力も合わせると、
パイロット自身の持久力の許す限りの航続時間を持つこととなった。
また、アメリカ海軍初の複座型艦上戦闘機であることも特徴となっている。F-4では前席にパイロット、後席にレーダー・航法担当のレーダー迎撃士官が搭乗する。コックピット前席の前面計器盤は、
円形のレーダースコープとその操作装置を中心として、上部に光学照準機(HUDではない)、中央部にコンパスや水平儀等の操縦関係の計器、
左には操作系、右には警告灯、下側には油圧系統のメーターやゲージが備わり、
サイドコンソールに各制御スイッチが配置される。
レーダースコープの横には、360度をカーバーする円形のレーダーホーミング及びレーダー警戒装置用の表示装置が配置される。また、F-4Eでは、スロットル・レバーや操縦桿に、レーダーなどの装置を操作するためのスイッチが取付けられたが、これは、今で言うHOTAS(Hands On Throttle and Stick=両手をスロットルとスティックにおいたまま)とは異なる。
後席の前方視界は殆どなく、レーダー迎撃士官はパイロット用の射出座席、つまりパイロットの背中部分に備わったレーダースコープや各種計器を使用し、機内の通信装置を用いてパイロットに現在の位置や周囲の状況を伝える。後席右パネルの操縦桿状の物はレーダー操作用のスティックである。
原型である海軍型には後席に操縦装置は無いが、空軍向けの派生型においては、
後席にも操縦系統を設けている。前後席ともに空戦時の後方確認用にキャノピー枠内側に凹面鏡のリアビューミラーを備えている。
胴体下には、6基のAIM-7スパローミサイルを半埋め込み式で搭載できるようになっており、左右の主翼下の各2箇所と胴体中心線下の1箇所に、
ミサイルなどの兵装や燃料タンクまたは電子戦ポッドを搭載するための、パイロンを装備している。
F-4EはF-4D(空軍の要求を元に設計された本格
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