終着と始発
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ベットに寝かせて布団を掛けてやる。すやすやと眠っている彼の頭を撫でてやっていると闇夜にどことなく似ている少女、闇夜の妹である霧雨 魔理沙が部屋に入ってきて闇夜に飛びつくように抱きついた。
「兄ちゃんただいま〜♪ってあれ、この子は?」
魔理沙はベットで眠っている一夏を不思議そうに覗き込んだ、基本的に様々な場所に出向く彼女だがこんな子供はみた事が無かったからだ。
「この子は一夏君。外の世界で俺が保護して俺が育てる事になったんだ。だから俺の弟のなるのかな」
「え!?じゃあ私の弟になるのか!!!」
声を上げて一夏の顔を見る、純粋無垢な寝顔に思わず笑顔を作っている魔理沙に兄はほっと胸をなでおろした。
「ああそうなるな。どうだ受け入れてくれるか魔理沙?」
「勿論だぜ、じゃあ名前考えようぜ!!」
魔理沙の発想と言葉に驚く、いきなり弟が出来る。それなのに名前を考えようとなるだろうか。
「名前ってお前ま……ペットじゃないんだぞ」
「解ってるって。だって家族になるんだったら新しい名前で気持ちを新たに過ごしてほしいぜ」
「まあ、起きた時に受けれてくれるか聞いて決めよう」
夕方に目覚めた一夏は、闇夜が兄になってくれる事に酷く喜び、自分に優しく接してくれる魔理沙が姉になってくれる事に感激した。そして二人から新しい名前を賜った。もう、あの元姉と同じ性、そして今までの自分と決別したかったのだ。
霧雨 閃輝、それが彼の新しい名前であった。
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