第四話 苦闘の中でその三
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「完全復活や」
「そうなったわ」
速球派から技巧派に完全に転向してだ、それが完全に生きだしたのだ。
ストレートだけでなくカーブにフォーク、そこにスライダーとシュートを使った左右の揺さぶりも入れてだ。鈴木は持ち前のコントロールも生かして技を使って投げていた。
そこに有田の強気のリードも加わってだ、完投勝利を重ねていった。
「前から山田とどっちが上かって思てたけど」
「今は鈴木の方が上やな」
「鈴木が投げたら勝てる」
「もうそうそう打たれへんで」
こうした安心感がファンの中に生じていた、そして。
前期は阪急が優勝したが後期は。
西本はまずユニフォームを変えた、これまでの白地に赤と青の三色の配色は踏襲しているが細部を西本自ら変えてだ。
これまでどのチームにもなかった様な派手なものにした、特に帽子が変わってだった。
猛牛の、岡本太郎がデザインしたエムブレムを軸にしたその帽子を見てだった、ファンも記者も驚いた。
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