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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション
turn:12 安城マモル
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タイガの肩を屋台の中からトコハが手を伸ばし叩いた
「もともとこの屋台、私たちが学生の頃に始めたものなの、好評だったんで毎年」
「そうなんですか」
トコハの言葉に微妙に納得がいかず何とも言えない形で頷くタイガ
一方トコハはミライに声をかけていた
「ミライ、こっちは大丈夫だからそれ運ぶの手伝うついでに休憩してきていいわよ」
「ありがとうお母さん」

大量のドラゴンエンパイア焼きを持って三人は支部の建物への道を歩いていた
「助かるよ、一人で持つには大変だからね」
「これ、ドラゴンエンパイア焼き?たこ焼きとは違うんですか?」
タイガの問いかけにマモルは笑いながら袋を掲げた
「具材が色々あってね、食べてみるまで中身ははわからないんだ」
「あー、そういう」
袋を下ろしながら前方に見えるドラゴンエンパイア支部の建物を見つめるマモル
「みんなで楽しくお祭り騒ぎっていうのが前の支部長の時から続くうちの基本方針でね、その役目を引き継いだ僕には守っていく義務がある、今まで築いてきた地域とのつながりやファイターたちの思いをね、そう考えているんだ」

タイガたちが支部の休憩スペースにやってくると職員やタイガのように手伝いのクエストを受けた人達が待っていた
テーブルの上に一度ドラゴンエンパイア焼きを置いて全員に回していくタイガたち
「ミライも食べていくといいよ、数には少し余裕があるから」
マモルの提案に控えめに頷くミライ
彼の隣につくと自分の分のドラゴンエンパイア焼きの容器のふたを開ける
タイガとメグミも同じテーブルについてドラゴンエンパイア焼きのふたを開けた
「それじゃ、食べようか」

「ん、これ美味いな」
ジャガイモ入りのドラゴンエンパイア焼きを食べ思わず声に出てしまうタイガ
「んっ!」
「どうした?」
突然メグミが声を上げるので驚くタイガ
マモルも心配そうに駆け寄る
「へ、平気、中身のチーズが熱かっただけ」
「気を付けてくれよ、まだ温かいんだから、って熱っ!」
やれやれといった感じで肩を落としていたマモルが一つ食べるとアツアツのチョコレート味
自分で言ったそばから同じようなリアクションをしてしまい周囲からも笑いが沸き起こる
「いやぁ、面目ない」
「そういえばこれ、激辛とかもあるのよね」
「数はそんなに多くねぇんだろ、引いたりするかよそんなの………ん?」
カスタードクリームが入ったドラゴンエンパイア焼きを食べていたタイガがふとミライの方を見るとじっと顔を伏せて動かないことに気付く
「どうした?」
「ん〜!」
タイガが問いかけると顔を上げたミライが若干涙目になりながら口元を抑えていた
どうやら先ほど話題に出た激辛を引いたようだ
「ほらっ、水を飲んで」
マモルが持ってきた紙コップから水を一気飲み

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