第1章
旧校舎のディアボロス
第4話 親友の秘密、知りました!
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俺をよそに、明日夏と先輩でどんどん話が進んでいた。
「使いを出すから、彼と一緒に来てちょうだい」
リアス先輩はそういうと、足元に紅く輝く魔法陣のようなものを展開する。
「じゃあ、放課後にまた会いましょう」
その言葉を最後に、リアス先輩はどこかへと消えていってしまう。
「さて・・・・・・おまえをほっぽって話を進めちまって悪いな」
明日夏が後頭部を掻きながら謝ってくる。
「・・・・・・いや、まぁ・・・・・・ちゃんと説明してくれるならいいけどよ・・・・・・」
正直、まだ混乱してて、まともな判断とかできそうになかったからな。
明日夏は左手を左の方向に伸ばす。よく見ると、中指にシンプルな指輪がはめられていた。
すると、指輪の宝石部分が光り、魔法陣のようなものが出てきた!
魔法陣が明日夏の体を通過すると、コート姿から駒王学園の制服姿になってしまった!
な、なんだよ、ありゃ!?
「説明は一度帰ってからゆっくりするつもりだが・・・・・・それとも、いますぐがいいか?」
「いや、一旦落ち着かせてくれ・・・・・・」
いまの状態で聞けば、さらにパニックになるだけのような気がする。
「でも・・・・・・これだけはすぐに聞かせてくれないか?」
「なんだ?」
「おまえって・・・・・・一体何者なんだ?」
―○●○―
俺は現在、明日夏の家のリビングで椅子に座っていた。テーブルを挟んで、対面には明日夏と千秋がいる。
あのあと、一旦家に帰って落ち着いてから、説明を受けるためにこうして明日夏の家に来た。
それから、あの場で明日夏にした質問だけど──。
──それについては、千秋も一緒で説明させてもらう。
と答えられた。
千秋もってことは──冬夜さんと千春さんも関係あるってことなのか?
「さて、何から話すか」
明日夏たちのことは──最後に訊くか。
「・・・・・・じゃあ・・・・・・あの翼を生やした男について教えてくれ・・・・・・」
リアス先輩は堕ちた天使って言ってたけど。
「あれは堕天使。神に仕える天使が欲を持ち、その身を天から地に堕とした存在だ」
天使に堕天使ときたか。明日夏の雰囲気から冗談ではなさそうだな。
「──天野夕麻」
「っ!?」
明日夏が口にした夕麻ちゃんの名を聞いて、俺はテーブルに身を乗り出して明日夏に詰め寄ろうとしてしまう!
「ど、どうして!? おまえ、知らないって──」
グイッ。
「──落ち着け」
俺がそう詰め寄るだろうと予想していたのか、明日夏は淡々と俺を手で押しのけながら言う。
「──そのことに関しては悪かった・
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