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立ち上がる猛牛
第三話 二つの過ちその二
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見てだ、コーチ達は西本に言った。
「フロントの言うことですけど」
「勿体ないような気もしますわ」
「やっぱりあのボールは普通やないです」
「二十五のルーキーで身体も小さいですけど」
「それでも」
「仕方ないわ」
 西本は今はこう言うしかなかった。
「わしもそれでええ思うたしな」
「ですな、ほなこのままいきますか」
「キャンプに入りますか」
「いや、その前にや」
 ここで西本はコーチ達に言った。
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