第二十三話 完全にその二
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「身体が急に。しかも有り得ない様に変わったから」
「何もなくてね」
「本当によかったですね」
「これは神様のお陰だね」
「そうですね、神様はね」
「蓮見君を守ってくれたんだ」
こう言うのだった。
「そのこともよかったよ」
「神様が守ってくれたんですね」
「うん、感謝しようね」
「はい、それじゃあ今日から」
「訓練だよ」
女の子の生活のそれをというのだ。
「頑張るんだよ」
「僕完全に女の子になります」
「そうしてね、あと君は本当に可愛いから」
女の子に完全になった優花の顔を見て言う。
「悪い男には気をつけてね」
「悪い、ですか」
「世の中本当にいるからね」
俗に言うそうした輩がだ、世の中にはというのだ。
「だからね」
「マスコミだけじゃなくて」
「悪い男にもね」
「女の子ならですね」
「そう、気をつけないとね」
「お金とかですか」
「身体もだよ」
そちらもというのだ。
「君は気をつけないといけないよ」
「身体ですか」
「男だと殆ど意識しないね」
「はい」
そうだとだ、優花はこれまでの人生から答えた。
「そうしたことはこれまで」
「そうだね、けれどね」
「女の子になったから」
「そうしたことにも気をつけるんだよ」
身体のことにもというのだ。
「狙ってくる奴がいるから」
「女の子は大変なんですね」
「そう言われてるよ、まあ僕は男だから」
「ご自身のこととしてはですか」
「話せないけれどね」
それでもというのだ。
「気をつけてね」
「わかりました、さもないとですね」
「痛い思いをするのは自分だからね」
「だからこそですね」
「自分で気をつけてね」
「わかりました」
優花は岡島に確かな声で答えた。
「そうしていきます」
「くれぐれもね、実際のことはね」
「女の人にですね」
「よく聞いてね」
「わかりました」
「副所長さんが女の人だから」
「あの人に聞けばいいですね」
「詳しいことはね」
こうした女性のことに関することはというのだ。
「そうしてね」
「じゃあ副所長さんともお話します」
「あの人はそうしたカウセリングもしてるから」
「女の人のことについて」
「そちらのプロでもあるからね」
「女性のカウンセリングの」
「だからね」
それでというのだ。
「色々聞いてね」
「そうします、副所長さんに」
こう岡島に答えてだ、実際にだった。
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