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ドリトル先生の名監督
第三幕その十一

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「あまりカロリーは必要じゃなかったですね」
「患者さんが来なかったしね」
「はい、ですから」
 とにかく暇でした、その頃は。
「あまり動かなかったですしね」
「そうだったね」
「キャラバンに行ったりサーカスや郵便局をしたことがあっても」
「基本はね」
「そう、暇でしたから」
「だから動くこともなかったね」
 そうだったのです、その頃の先生は。
「今よりずっとね」
「今先生結構動いてますよ」
「登下校もしてね」
「研究室から講義で講堂に出たり学園のあちこちを歩いておられますよね」
「動物園や水族館にも行ってね」
「ですから」
 移動、歩いてそうしているからというのです。
「その分カロリーも消費してますよ」
「そういうことだね」
「それで実際痩せてますし」
 イギリスにいた時よりもというのです。
「体重も脂肪率も減ってます」
「あまり意識してないけれどね」
「ですから」
「その痩せた分だね」
「カロリーを摂っていいです、といいますか」
 むしろという口調でお話するトミーでした。
「今位摂られないと」
「駄目なんだね」
「お仕事にも差し支えますしね」
「働く分のカロリーが必要ということだね」
「そうです、ですから」
「じゃあ今もだね」
「食べて下さいね」
 ティーセットのお菓子もというのです。
「お菓子は言うならパンですからね」
「そうそう、糖分は澱粉質とね」
「変わらないですから」
「そうなんだよね」
「お砂糖と御飯は基本同じですからね」
 栄養的にです。
「あの白い御飯が実は」
「お砂糖を盛ってるみたいなものだよ」
「パンもジャムを付けるとちょっとしたお菓子位で」
「栄養的にはね」
「そうなんですよね」
「だから主食も食べ過ぎたらね」
「糖尿病の恐れがあるんでしたね」
 トミーはこのことも言いました。
「そうでしたね」
「その通りだよ、だからね」
「御飯やパンを食べることはいいことにしても」
「そちらも摂り過ぎには注意だよ」
「そういうことですね」
「そう、それじゃあね」
「はい、摂り過ぎに注意して」
 そのうえでというのです。
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