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ドリトル先生の名監督
第三幕その一

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                 第三幕  相撲部
 先生は動物の皆と一緒に大学の相撲部に向かいます、その途中で。
 ダブダブは楽しそうにです、青空の下にある青空のキャンバスの中を歩きながらこんなことを言ったのでした。
「ちゃんこ鍋食べられるかな」
「また食べること?」
 そのダブダブにガブガブが呆れた声で言います。
「全くあんたは」
「だってお鍋って美味しいから」
「確かにお鍋は美味しいね」
「そうだね」 
 チーチーとジップはダブダブのお話のこの部分には同意でした。
「おねだりはしないけれど」
「色々なものが一度に食べられてね」
「ちゃんこ鍋はともかくとして」
「相撲b部の人達のことね」
 チープサイドの家族は肝心のこの人達のことを気にしています。
「どうして怪我が多いのか」
「それが問題よ」
「怪我の種類は色々っていうけれど」
 トートーは探偵みたいに考えるお顔になっています。
「どうしてかな」
「柔軟とかしてないとか?」
 ポリネシアも考えるお顔です。
「そんな筈ないよね」
「それはないよ」
 ホワイティも言います。
「だって力士さんだからね」
「絶対に柔軟はして」
「身体にいいものをバランスよく食べてるよね」
 オシツオサレツは力士さんの常識からお話しました。
「絶対にね」
「そうしてるよね」
「普通はそうしてるね」 
 老馬も言います。
「それは」
「うん、ただ普通にしている人もいれば」
 先生もいささか探偵さんみたいになっています。
「そうでない人もいるから」
「じゃあうちの相撲部も?」
「普通でないことをしているのかな」
「そうなのかな」
「それで怪我が多いのかな」
「そうかもね、ただね」
 ここでまた言った先生でした。
「一つ気になることはね」
「気になること?」
「というと」
「怪我の種類が多いね」
 このことが気になることだというのです。
「打ち身、擦り傷、捻挫、骨折」
「多いね、確かに」
「ありとあらゆる怪我があるね」
「しかも最近になって多い」
「どうしてなのかだね」
「そう、だからね」
 それ故にというのです。
「それが気になるんだ、だからね」
「まずは相撲部の人達に聞くこと」
「それだね」
「そのことがね」
「気になるから聞く」
「そうするんだね」
「そうするよ、じゃあね」
 こう話してです、そしてでした。
 先生達はその相撲部の土俵のところに来ました、土俵は室内の稽古場にあってそこで部員の人達がまわし姿で稽古をしています。
 その部員の人達のところに来てです、先生はまず挨拶をしました。
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