第一章 ハジマリ
第6話 不気味な男
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怒りの色を見せ始める。
「はぁ……君達は僕に潰されたいみたいだね。……さすがにちょっとイラッて来ちゃったなぁ……」
カオスの言葉と視線にズシッと肩にのしかかる様なプレッシャーを感じる。
三人の身体に自然と力が入る。
「良いよ。今回はかなりキレちゃったから、特別だ……
――――――君達の大好きな物で潰してあげるよ」
そう言うとカオスは周囲に漂っていた赤黒いオーラを密集させる。
カオスから発されるオーラはどんどん巨大化し、姿形を変えていく。
「何をするつもりだっ!」
フェイの問いにカオスはフッと不敵な笑みを浮かべると不思議な事を言い始めた。
「僕は君達、“ただの人間”とは違って、選ばれた存在だ。それ故、特別な力を持っている」
「特別な力……?」
カオスの周りに密集したオーラは徐々に濃くなっていきカオスや、その周辺を濃い霧の様に覆っていく。
濃い霧と化したオーラは天馬達の視界を奪い、赤黒い空間を作り出す。
(ッ……何も見えない……ッ)
辺りの見えない、そんな状況でもカオスは喋るのを止めない。
「特別な力……それは、重力を操り物体を自由自在に動かす力。空間や次元の狭間に出入り口を作り、移動する力。――――それに『想像した物を具現化する力』……!!」
瞬間、辺りに漂っていた霧が晴れる。
と、三人の目に思いもしない物が飛び込んだ。
「!? え……!?」
「なっ……ここって……」
目の前に広がるのは広大なサッカーフィールド。
それを取り囲む様に上へと伸びた観客席。
それはまさに彼等がよく知っている、サッカースタジアムその物だった。
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