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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第4話
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たわよ?」

「ハハ………この年で親衛隊員になれたのはクロスベルでクロイス家に対しての諜報活動を成功させた褒美のようなものだし……剣はエステルさん達の父親――――”剣聖”カシウス准将に鍛えてもらったお蔭だよ。」

「でも……”騎神”だったかしら?”機甲兵”を遥かに超える存在を自由自在に動かしていたじゃない。」

「うーん………あの時は勝手に頭に入ってきて、後は普段通りの動きをイメージして動かしていただけだからな………エマから聞いたからわかったけど一時期俺は”騎動者(ライザー)”の力をその身に秘めている事から逃げていたし。」

「え………どうして……?」

リィンの説明を聞いたアリサは不思議そうな表情をして尋ねた。

「………昔、幼い頃エリゼと一緒に(さと)の山で遊んでいたら突如吹雪になって、魔獣が俺達を襲ってきたんだ。その際に俺はエリゼを庇って魔獣の攻撃を受け………エリゼは魔獣に襲われようとしていた。」

「え………そ、それでどうなったの?」

「――――突如俺の中に眠る”獣”――――この場合”騎動者(ライザー)”と呼ぶべきだな。その”騎動者(ライザー)”の力が目覚めて気付いたら、目の前には血塗れになって絶命した魔獣が俺の前に倒れていた。」

「………………………」

「その時から”騎動者(ライザー)”の力を恐れるようになったんだ。もしその力が目覚めたら今度はエリゼや父さん達を傷つけてしまうかもしれないって。」

「そう……………で、でも今は使いこなしているのでしょう?”碧の大樹”での決戦の時も使いこなして……そのお蔭で私を助けてくれたのだから。」

「まあな。……あ、そう言えば聞くのをすっかり忘れたけど、大丈夫か?結構強く突き飛ばしたから、痣になっていなかったか?」

アリサの話に頷いたリィンはある事に気付いて尋ねた。

「ふふっ、大丈夫よ。リィンの方こそ傷跡とか残っていないの?私の代わりに敵の攻撃をまともに受けて大量の血を流していたし……」

リィンの言葉を聞いたアリサは苦笑した後心配そうな表情で尋ね

「ああ、エリゼとエマの治療のお蔭でな。それよりアリサ――――女の子に傷跡を作らなくてよかったよ。女の子なんだから身体に一生ものの傷跡を作るなんて絶対に嫌だろう?」

「!!!」

口元に笑みを浮かべて言ったリィンの言葉を聞いて顔を真っ赤にした後顔を俯かせた。



「?どうしたんだ?」

アリサの様子を見たリィンは不思議そうな表情で尋ね

「ねえ……リィンって”鈍感”って誰かに言われた事があるんじゃないかしら?」

尋ねられたアリサは顔を俯かせながら尋ねた。

「へ?た、確かにエリゼがよく言っていたけど………後、ロイドといい勝負の存在みたいな事も言っていた
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