第十章 仮想世界
第7話 非日常の始まり
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とはいえ、複数の女の子から一人選ぶ……それを意味するのは一人の幸せ、そして他全員を不幸にさせるということだ。
それも全員が少なからず自分に好意を向けているとすれば、これは確実のものとなるだろう。
士道とてバカではない。デートしてデレさせるということは自分に好意を向けさせること。そしてその好意はそう簡単に消えないこと。それくらいは理解している。
彼女達に悪いことをすればその好意は消えるかもしれないが、そんな事をすれば精霊の力が暴走する危険があるし、第一そんなことをする士道ではない。
だから今日のような事もある意味変な話ではないと最近では考えるようになってきたのだ。
士道「(………折紙はよく分かんないけどな)」
だからこそ、一人を選ぶというのは難しい。
或守「五河士道。わたしにあなたの選択を教えてください。そして見せてくれませんか?」
士道「見せるって、何をだ?」
或守「いつもと離れた非日常の中でも……五河士道とその相手は惹かれ合うのでしょうか」
士道「何を言ってるんだ?」
或守「愛を形を。愛とは、なんなのかを。選択の先にある非日常でーー」
或守は感情のない声で士道に告げると或守の身体は白いポリゴンに包まれ、それと同時に彼女の身体は消えてしまった。
士道「或、守……?」
搾り取るような声で白髪の少女の名を呼んだが、あの無機質な声が聞こえることはなかった。
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