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立ち上がる猛牛
第二話 エースとの衝突その三
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すからあいつはもう」
「そっから変えればええんや」
 忠告する様に言う彼等にだ、西本はまた言った。
「速球派からな」
「技巧派ですか」
「これまでにみたいに三振を狙うのではなく」
「打たせて取る」
「鈴木にそうしたピッチャーになってもらいますか」
「そや、二十勝もええが敗戦が一桁でないとな」 
 西本はこうも言った。
「ほんまのエースちゃうわ、三振かホームランかもあかん」
 こうした考えもというのだ。
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