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言です。公式の場では控えてください。でなければ、エンツォ次官のように辞職に追い込まれてしまうかもしれません」

オーリスが後見人枠の画像から監査役を務めるルシリオンの画像へと切り替えると、レジアスがそう声を荒げる。するとオーリスが例を出してそれを窘めた。エンツォは地上本部の防衛次官だった男で、レジアスの示す正義に感化されていた部下だった。
だからこそ犯罪者を徹底的に憎み、使えない局員をも蔑ろにする。その結果、4年前のある事件解決の記者会見の場で、ティーダ・ランスターの殉職に関連する暴言を吐き、世論に徹底的に叩かれ、当時のルシリオンの手によって後ろ暗い事を公の場に晒され、最後は辞職に追い込まれた。その事実を知るのは最高評議会の3名とリアンシェルトだけだ。

「判っておる! しかしセインテストだと・・・! あの若造を放っておけばいずれ・・・!」

プライソンとレジアスの関係は、最高評議会どころか管理局の暗部である権威の円卓の誰もが知っており、プライソンの頭脳を利用しているのもレジアスだけではない。レジアスは、権威の円卓の正式メンバーではないルシリオンはそれを知らない、と思っている。だからと言って安堵は出来ない。
何故ならレジアスは、ルシリオンがあまりに優秀だということを心の奥底では理解しているからだ。犯罪者ではなく真っ当な局員であったなら、自分の右腕として置きたい、と考えるほどの。ゆえにこそ恐れている。その情報収集能力の高さを、調査官としての立場を、それを用いて自分がプライソンと繋がっている事実に辿り着くのを。

「プライソンが万が一にでも捕まってしまってはワシは・・・!」

レジアスは、優秀な魔導師を次元航行部を有する本局に取られてしまうのがどうしても許せなかった。地上とて常に犯罪が横行しており、絶対的に魔導師という戦力が足りていない。だからこそレジアスは本局を嫌っているのだ。地上を蔑ろにしている本局を、次元航行部を。
そのため彼は、プライソンに依頼したのだ。魔導師に頼らない武力が欲しい、と。その結果、プライソンはその依頼通りに数々の戦術級、戦略級の兵器群を生み出した。列車砲、装甲列車、戦闘機、人造魔導師、機人、さらには・・・。

「機動六課の戦力と、協力部隊の戦力は!?」

「こちらになります」

さらに画像を切り変わり、六課や協力部隊における戦力が表示された。六課のスタッフはどれも新人ばかりでそれだけを見れば、1年間限定の試験部隊、何か問題があれば尻尾切りのように切り捨てられ易い部隊と考えるだろう。

「このふざけた戦力はなんだ・・・!」

しかしその抱えてる魔導師のランクが尋常ではないことにレジアスは気付いた。さらに協力している部隊が抱えている魔導師を見てさらに驚いた。陸戦AAAのアリサ、陸戦SSのイリス。イ
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