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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第1話
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ループの強みは何といっても武器や兵器の販売だし、以前と違って”ザクセン鉄鉱山”の資源はかなりのコストがかかるし、生活用品等の製品に関しても『インフィニティ』が出す製品の方がよっぽど性能が上だから、ラインフォルトグループが販売している製品では勝てないわ。」

「『インフィニティ』?……一体どこの会社なのかしら。」

イリーナ会長の説明を聞いたアリサは不思議そうな表情で尋ねた。

「『インフィニティ』――――かのユイドラ領主”匠王”のご息女である姉妹の方々が立ち上げた新たな会社です。確かお嬢様はその会社を立ち上げた姉妹の方々と面識があるはずですが………」

「え………まさかセティ達の事!?」

シャロンの話を聞いたアリサは呆けた後信じられない表情で尋ねた。

「『何でも創る』を謳い文句にしている『インフィニティ』――――まさにその謳い文句通り、”工匠”である彼女達は社員達に自分達の技術を教えながらどのような商品でも創っているのよ。」

「『インフィニティ』が販売している製品はどれも性能が我が社で出している製品と比べると明らかに上なのです。今は小さな会社である為、販売している製品の数は少ないですが、”工匠”の数は徐々に増えて拡大していますし、このまま大きくなればラインフォルトグループではもはや敵わない状況になるかと思われます。」

「―――『インフィニティ』の強みは何といっても信頼度と会社を立ち上げた姉妹が持つコネ、後は新たに公布された”工匠”制度による”工匠”達をほぼ独占状態にしている事ね。父親である”匠王”の知名度もあって、リベール、メンフィル、クロスベルの各皇家にも信頼されている上、”工匠”は今までとは違った方法で様々な製品を加工しているわ。このままだと全ての事業が『インフィニティ』に持っていかれる事になるでしょうね。そこに加えてヴェルヌやZCFの製品も加わるのだから、ラインフォルトの利益は極端に落ち込むわ。」

「………………その……………ラインフォルトグループの社員を”工匠”にはできないの?そうしたら『インフィニティ』が出している製品をラインフォルトグループでも作れるんじゃないの?」

二人の話を聞いたアリサは複雑そうな表情をした後二人を見つめて尋ねた。

「”工匠”には免許が必要でね………免許が発行できる権利を持つのは”匠王”、”匠貴”、”匠範”、”工匠長”のランクを持つ”工匠”なのだけど………現在そのランクの”工匠”は”匠貴”のランクを持つ『インフィニティ』の社長達――――ディオン3姉妹と、彼女達がユイドラ領から呼び寄せた数人の”工匠”しか免許の発行ができないのよ。――――加えて”工匠”が創る製品は”工匠”のランクごとに分けられ、さらに”工匠”のみしか創ってはいけない制度になっているのよ。」

「”工匠
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