プロローグその四
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事実だった。記事にせざるを得ないものだった。こうしてだった。
次の日の新聞の一面はだ。そのニュースのことで埋め尽くされていた。西本が近鉄の監督になる、このことには誰もが目を丸くさせた。
「西本さん、今度は近鉄の監督かいな」
「またえらい話になっとるで」
「近鉄は優勝できそうで急に負けるチームやけれどな」
「どうなるかな」
多くの者は近鉄がどうなるか想像がつかなかった。だが、だ。西本、そして近鉄をよく知る者はだ。こう確信して言うのであった。
「近鉄、絶対に強くなるで」
「そやな。西本さんがあの連中育てるんや」
「近鉄、凄くなるで」
「優勝するで」
確信している言葉に他ならなかった。しかしそうなっている者は僅かだった。西本が近鉄の監督になろうともだ近鉄は変わらないとさえ思っている者も多かった。しかしそれでも西本が近鉄の監督に就任することは事実だった。何かがだ。確実に動こうとしていた。それは大きなうねりであった。
プロローグ 完
2011・5・30
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