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Blue Rose
第二十二話 心と身体その九

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 その充実の中でだ、次第にだった。
 優花は自分の身体が少女のものになっていることを実感していた、それで入浴しても身体が丸くなり体毛がさらに薄くなっていることも実感した。
 そして定期、毎日の診察に来ている岡島にも話した。
「遂に」
「そうなんだね」
「そうなってきました」
「そうだね、まさにそれこそがね」
「女の子になっている証ですね」
「そうだよ」
 その通りという返事だった。
「それがね、後はね」
「男の子だった部分が」
「小さくなってきているね」
「はい」
 小さな声と動作でだ、優花は自分の前に座っている岡島に答えた。優花の部屋のテーブルに向かい合って座って診察と会話を行っているのだ、この日は・
「そうなってきています」
「詳しい検査は明日の予定だけれど」
「そこでもですね」
「わかるよ」
「そうですね」
「うん、君は確かにね」
「女の子になっていますね」
「身体がね、そして」
 岡島は優花にこうも言った。
「心もね」
「変わってきていますね」
「そうなってきていないかな」
「そうかも知れないです、テレビを観ていても」 
 部屋のテレビ、今は電源が入っていないそれも見て言う。
「女性の方に感情移入します」
「そうなってるね」
「はい、特に女子高生の娘に」
「それでだね」
「その気持ちが前よりもわかってきました」
「それもだよ」
 まさにというのだ。
「心も変わってきているということだよ」
「そうですね」
「そう、身体も心もね」 
 どちらもというのだ。
「本格的に女の子になってきているんだ」
「そうですね」
「しかし、身体が思ったより速く」
「女の子のものになっていますか」
「成長期だからだね」
 そのせいでとだ、岡島は考える顔で話した。
「だからだね」
「身体が急に変わってきているんですね」
「君の成長期は今がピークだったんだろうね」
「それでその時斬だから」
「身体もね」
「速くですね」
「女の子のものになってきているんだ」
 本来は成長して背が高くなり筋肉がつく筈がというのだ。
「成長がそちらに向かっているんだ」
「そういうことですね」
「そうだと思うよ、それでね」
「それで?」
「心もね、身体が急に変わってきているから」
「女の子のものにですね」
「急になってきているんだ」
 そうなっているというのだ。
「成長期だからこそ」
「そういえば成長期は」
「性格もだね」
「急に考えとかも変わるって」
「聞いたことがあるね」
「数年の間に」
「そう、身体が成長してね」
 そのことが影響してだ。
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