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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百五話 幼き魔術師達の覚悟
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際に自身の選択肢、取れる行動を理解してもらうためです。
自分の身は自分で守れとまではいきませんが、自分が何を出来、これがナニか冷静に思考出来れば、逃げて、生き延びる可能性が上がります。
もう一つは管理局が二人の素質に気が付いた場合です。
魔導と違う魔術という技術ですので勧誘があるかと思いますが、残念ながら管理局に魔術のノウハウがありません。
仮に勧誘に承諾したとしても管理局では魔術のノウハウを得るための道具にしかならない可能性もゼロではありません。
リンディさん達ならその辺りは信用できますが、組織の規模が規模です」
「後ろめたい事をやっていたり、考えている者がいないとは言えないか」
どんな組織にも闇の部分や灰色のところはある。
そして、それが規模に比例し大きくなるのも事実である。
ミッドであれ、地球であれ、それは変わらない。
「はい、その通りです。
ですが、私は既に嘱託という形ですが管理局に所属し、レアスキル持ちの魔導師として認定され、管理局は魔術を知るためにパイプを欲しがっています。
二人が私に師事しているとなれば、私を無視して話を進めることを管理局として容認しにくくなります。
そして、万が一、二人に害をなそうとした場合、師である私が手を出し強行手段に出ても無理を突き通しやすくなります」
ようするに、管理局や他の者が闇の書事件が一段落し、アリサとすずかに興味を引くより先に士郎の身内として取り込んでおくことを一番の目的としていた。
無論、アリサとすずかに何かあったから強硬手段に出ることが容認されるわけではないし、やり過ぎれば管理局と敵対する可能性もある。
だが既に士郎の立場は管理局の中でも派閥に属していないがパワーバランスに影響を与える鍵になる可能性がある。
未知の技術である魔術をこの世界でもっとも理解している一人であり、タカ派とハト派共にその戦闘力の高さから警戒と共に敵対を肯定せず、現在は嘱託ではあるが正規の局員として取り込みたい人材である。
特にジュエルシード事件、闇の書事件では嘱託になる以前の大きな功績であり管理局全体として士郎をよい意味で知る者は少なくない。
もし士郎が管理局を一方的に裏切り戦った場合、タカ派が一気に優位になるだろう。
だがそれはあくまで士郎が一方的に裏切った場合であり、管理局が攻撃の先手や身内への被害を出し士郎を擁護する意見が高まればハト派が優位になるだろう。
それ以外にも手を出した所属する派閥によっても状況は変わる。
そんな士郎の弟子となれば管理局としても下手に手を打つことは出来ない。
選択を間違えれば他の派閥から叩かれる原因になる。
士郎の立場を完全に理解している者はリインフォースぐらいだが、士郎が
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