暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
112話:全力を持って
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ミットリリース!」」
〈〈 Full drive 〉〉

「フルドライブ! モードッ…バーニングライジング<b!!」
〈 Awakening 〉

「フルドライブ! モードエクストリーム=I」
〈 Extreme ! 〉


 巻き上がる炎と、光り輝く紫。その中でアスカは両手を引き両腰のスイッチを押し、ガイラはメモリーをロストのスロット部分へ滑り込ませ、横へ倒す。
 二人を囲う現象は勢いを増し、二人をそれぞれ包み込む。

 一瞬の輝きの後、炎と雷、そして光が弾け飛ぶ。そこに立っていた二人の姿は、先程までとはまた違った姿をしていた。


「―――準備完了、いくぞ!」


 炎と雷が弾けた場所には、黄色かった髪が元の濃いめの茶色へと戻ったアスカが、拳を突き合わせていた。
 一番初めのバリアジャケットに似ているが、それ以上に頑丈そうな装甲。深紅のカラーリングの上に、稲妻や炎が揺らめくようなデザインが施されている。

 胸部のプロテクターはより分厚く、所々には黄色いヒビのようなものもある。
 バイザーの付いたヘッドギアをはめ、その奥から鋭い眼光を黒いフォーティーンに向ける。


「油断するんじゃないぞ、気を抜いたら一瞬でやられる」


 そう忠告するガイラ、バリアジャケットの構造自体は全体を覆うローブ型なのは変わらない。
 しかし注目すべきはその色。先程まで黒を中心に紫色のラインで縁取られたものだったが、中心となっていた黒がキラキラ光るクリアカラーとなっていた。

 スロットは両手両足に一か所ずつと増え、右拳にはカートリッジシステムを搭載している手甲、右足には他と違いスロットが四つもある。
 キラキラと輝く光の中、ガイラは光を払うかのように手を振り、フォーティーンに向けて構えを取る。


「■■■■■■ーーー!」


 そこへフォーティーンが遂に動き出した。棍棒と剣を振り上げ、二人に迫る。
 それを見た二人もフォーティーンに向かって駆け出す。振り下ろされる数々の攻撃を回避し、フォーティーンの下へと……


「アスカッ!」
「ッ…!」


 その最中、ガイラが叫んだ。フォーティーンの棍棒が、アスカの横から迫ってきたのだ。
 巨大な得物による横薙ぎの攻撃。進路的に先に攻撃を受けるアスカだが、直前に振り下ろされた剣の余波を避ける為飛び上っていた。その着地する間際を狙われたのだ。

 このままでは、避けることすらままならない。そんなことが、見ていた者達の頭に過った。


 ―――しかし…
 アスカが片足をつけ、フォーティーンの棍棒が当たると思われた瞬間、電気が放電するかのような音が響き……

 フォーティーンの棍棒が、空を裂いた。

 何かを殴るような鈍い
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