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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十四話 過去の出会い、現在の再会
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この手の手合いの試合では全勝中なのよ?』
日和の言う通り、なぜかこういった頭脳勝負が物を言う将棋やチェス、囲碁などの盤を使った勝負では全は一度も勝てていない。
そんな彼女にも一つだけ弱点がある。それが運動があまり出来ないという事だ。
元々体が強くなく、子供を産むのも少し危険があるとまで言われていた。
それでも彼女は子供を産んだ。智樹との間の子供を。
『お母さ〜〜ん、お父さ〜〜ん、ただいま〜〜!!』
『あらあら。帰ってきたようね。おかえり、はやて』
玄関まで迎えに行く日和。夢を鑑賞している側の全は日和の後を追いかける。
玄関までやってきた全の目の前に少し幼いはやての姿があった。今とは違い、車椅子だ。
はやてはこの頃から既に車椅子での生活をしていたのだ。
そして彼女の車椅子を押している人物こそ、彼女にとって忘れられない存在。
『ごめんなさいね、
リ
(
・
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イ
(
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)
ン
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・
)
フ
(
・
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ォ
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ー
(
・
)
ス
(
・
)
さん。はやての散歩に付き合ってもらっちゃって』
『いえ。出来るところまでやりたいと言ったのは私ですから』
綺麗な銀髪を腰の所まで伸ばしている美少女と呼んでも過言ではない少女が日和に別に迷惑ではない事を伝える。
『にしても、あれね……あの時、いきなり本から人が出てきた時は驚いたけど……慣れてしまえばあれね』
『……普通は一般人は慣れる事はないと思うのですが……』
頬に手をやり、うふふと笑顔を浮かべる日和。そんな日和に疲れたような表情をしている。
『そうかしら?貴方だって家族なのよ?家族が一人増えたと思えば自ずと慣れるものよ』
『……私のような物が、家族と呼ばれていいのでしょうか?』
『こらっ』
『あいたっ』
自分の事を物という彼女の頭に日和のチョップが当たる。
『自分を卑下しない。貴方は私たちの家族。それ以上でも以下でもないの。わかった?』
『……日和殿……ああ、わかった』
ああ、こんな人だったなと全は思い出す。
日和はあまり細かいことは気にせず、どんな相手にも態度を変える事はなかった。それは全の前世での母親、真白と似た部分があるかもしれない。
だからこそ、全は真白に心を開いたのだろうと思っている。
『おぉい、飯にするんじゃないのかぁ?』
『はいはい、もうトモ君はせっかちなんだから』
そして、そこで夢は終わった。
「……何で今、あの頃の夢なんて見たんだろ……」
全はベッドの上で目を覚ました。
気絶するまでの記憶を手繰り寄せる。
??????????確か、シグナムと模擬戦をしていて、全力全開の縮地と抜き足を同時に使った『暗殺技 零』
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