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剣士さんとドラクエ[ 番外編集
休日ククールと容赦ないトウカ
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違いなくかっこいい!隣にいて恥ずかしくなっちゃうよイケメンの隣じゃあ。私みたいな地味顔だとさぁ。ほら、子供っぽいし」
「トウカは可愛らしい顔つきだと思」

 俺にしては情けない、だが精一杯の言葉は最後まで言わせてもらえない。マシンガン如く語り始めたトウカに気圧されただけに終わっちまう。

「そうかな?ありがとうククール。それでねそれでね、ヤンガスはやっぱりワイルド系としてのかっこよさは私の中では最高。パワフルさも勿論、本人が気にしてる人相も私は好きだな。だって見た目だけで相手を圧倒できるんだよ、羨ましいな!ギロって睨まれたら怖いぐらいがいいよね!もう少し年齢が近かったらもっと見惚れてたかもしれない!年上のかっこよさもいいけど!」
「……トウカってヤンガス好きよねホント」

 もしかして俺に足りないのはワイルドさ、なのか?というか次俺だよな。……キラキラした目で仲間について語るトウカがゼシカに向かって今日最高の満面の笑みを向け、次の瞬間俺は心臓が口から飛び出るかと思った。容姿について褒め称えられるのは慣れっこのはず、だったのにだ。

 あーあ、そうだ。ゼシカの言う通りだ。俺ってもっとクールだったよな、クソ。調子崩されっぱなしでモテモテ騎士の名折れに等しいってもんだ。その名前は現在、本命に相手にされていないことで名折れもなにも機能すらしていないがな!

「んーん、みんな好きだよ?でさでさ、目の前に本人がいるから言っちゃうのは恥ずかしいけど、ククールはナンバーワンの色男だよね、隣にいたら女の人の嫉妬の視線凄いし、正面から見たら正直おおってなるよ、妖艶な雰囲気って言えばいいの?その銀糸の一本一本まで神様が彫刻した傑作って言われても私納得しちゃうし。毎日見放題って言うのはもうすごい。朝見たら目が覚めるイケメン。匂い立つイケメン。笑いかけられたらどうしようって思ったから対抗してキザな台詞を言っちゃうぐらいイケメン。かっこいいのに綺麗が似合うってどういうことなの詐欺かな。目の色も好き。見てたら色は冷たいのに温かいから。背が高いのもいいよね!ほぼ、完璧な容姿だよね、ほんと」
「ア、アリガトウゴザイマス……」
「そうやって不可侵の女神みたいな見た目なのに人間らしい反応があるククールって好きだよ!」
「……」

 最後に真正面からのいい笑顔を食らってちょっと意識がとんだ。アルゴングレートの一撃より効いた。その好きだよの前に面白くて、とか親しみやすくて、が付くのは分かっていたからすぐ我に返れたが、昇天するかと思っちまった。

「案外トウカって面食いなの?」
「大事なのは中身だよもちろん。でもってみんな好きだからこそさらに容姿が良かったらもっとかっこよく見えてくるってもんさ。私ももっとかっこよくなりたいなぁ。キャーキャー言われるようなイケメン
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