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=体力測定編= クラスセレクト
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うせ俺には未来を変える力なんてなかったんだ!!せいぜい華々しく散って墓場に一輪の花を添えられながら「お前の意志は俺たちが継ぐ!」とか言われるくらいが最高の輝きなんだ!!俺の命は死んでもミームは残る!それこそがタクヤ・オブ・ザ・パトリオット!!」
「意味わかんないしこのままだと誰も意志を継いでくれないっぽくない!?」

 ……この茶番のせいで二人が危うく入学初日から遅刻しそうになったことを、ここに追記しておく。



 = 葉隠透と知り合いになった! =



 さてはて学園入学最初の難関となりますのは、ザ・体力測定開始にござい。これでもわたくし剣道を始めそれなりの基礎トレーニングを積んでおりますのでさして悪い成績でもござらん。故に成績最下位は除籍という衝撃の俺ルールも凪のような心で受け流したんでござる。

(要するに偵察タイムだオラァ!!)

 今回の偵察は同級生ももちろんだが原作にいなかった3人を重点的に観察することで効率的に情報を収集したい。まずは最初のターゲット、どことなく冷めた態度が焦凍(しょうど)くんに雰囲気だけ似てる茶髪イケメンからだ。イケメン滅ぶべし。理由はない。

 彼の名は砥爪来人。

 外見は人間だが、犬耳犬尻尾に加えてもっふもふの茶色い毛がイケメン度にかわいさを追加した獣人タイプの可愛い系イケメンである。名前からして爪とかめっちゃ伸びそう……と思っていたのだが、俺の想像はあっさり裏切られた。

「衝撃波の推進力で加速……原理は爆豪がさっきやってたのと同じで………!!」

 小さな声でつぶやいた砥爪は、50m走開始と同時に自身の足先をギリッと踏ん張り――瞬間、バァァァンッ!!と大地を抉る凄まじい音を立てて弾丸のように加速した。目にもとまらぬ速度で砥爪はゴール。タイムウォッチを見た周囲が色めき立つ。

「2秒93!!飯田を抜いたぞ!!」
「マジか最速じゃね!?」
「あ、でも速度を殺しきれずにグラウンド端の壁に突っ込んだぞ?」
「ぐはぁッ!?うっ、ぐっ………し、出力調整をミスったか!!」
「マジか格好悪くね?」
「自分の『個性』をコントロール出来てないなんて……スマートじゃないよねっ☆」

 どうやら彼も残念なイケメンらしい。デクくんに並んで自分の個性に振り回されている。
 しかし、それを除いてもあの個性はかなり強力だ。彼が立っていたスタート地点はあの凄まじい加速の反動で大砲が着弾した後のように抉れている。手加減してこの威力、下手をしたら原作最強クラスの爆豪に迫るかもしれない。


 ――『個性』、『衝撃波』!!体の鋭角的な部分から衝撃波を放出するぞ!!

 ――威力が高い反面コントロールが難しく、一歩間違うと自分の体を傷つける諸刃の剣だ!!


 で、二人目。
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