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Eipic10-B機械仕掛けの少女〜Team Sycorax〜
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シャーリーが切羽詰まった声でそう報告してくれて、私たちの前にモニターを展開してくれた。映し出されたのは、さっきまでと同じ光学兵装タイプのガジェットU型、目算でその機数は3ケタ。さらに・・・

「「「シームルグ!」」」

赤黒い塗装をした、双発エンジン・前翼(カナード)付き・外に向かって少し斜めにある2枚の垂直尾翼というデルタ翼機(ルシル談)が10機と編隊を組んで、ガジェットU型を引き連れてやって来た。シグナム達のところにも“シームルグ”10機とガジェットU型の3ケタが接近中とのこと。

『おいおい、どんだけガジェットを造り出してんだよ、プライソンは!』

『ガジェットはともかくとしてシームルグはさすがに多いな。AMFもガジェットとは比べ物にはならん。リミッターが掛けられていては真っ向から戦えんぞ』

シグナムの言うようにガジェットとは違って、純粋に空戦魔導師とのドッグファイトを目的として造られた“シームルグ”との戦闘は、リミッターを掛けられている現状じゃ太刀打ち出来ない。正直そう思ってしまうほどにガジェットとの性能差があり過ぎる。

『っ! シームルグのウェポンベイが開いたわよ!』

『レールガンユニット・・・!』

“シームルグ”5機の機体上面にあるウェポンベイ2基が開いて、そこからレールガン2門が出現。銃口がこちらに向けられたのをモニター越しで確認。すぐにその場から離脱したと同時、私たちが居たところを高速射出された弾丸が通り過ぎて行って、遅れてドォン!轟音が空に響き渡った。

「試しにやってやろうじゃない! フレイムアイズ!」

――フリンジングボム――

“フレイムアイズ”の銃口からバスケットボール大の火炎弾を8発と連射したアリサ。扇状に広がっていく火炎弾が“シームルグ”やガジェットU型群へ向かう。するとさっきとは別の“シームルグ”5機のウェポンベイ2基が開くと、そこにはレールガンユニットとは違う「ミサイルランチャーユニット!」が出現した。垂直発射式のミサイルランチャーから計14発のミサイルが一斉に発射されて、アリサの火炎弾を迎撃した。

「うわぁ、鬱陶しい真似を・・・!」

圧倒的な火力を持つアリサの魔法を物量で迎撃した“シームルグ”。そのまま私たちのところに突撃して来るのかと思えば、追撃もなく私たちの視界内に入るように海上をグルグル回り始めた。けどガジェットU型だけは攻撃を仕掛けてくるから、こちらも迎撃して撃墜していく。

「シームルグだけは仕掛けて来ないわね・・・」

――フレイムバレット――

「ヴィータちゃん達の方も、ガジェットU型しか仕掛けて来ないって」

――アクセルシューター――

ガジェットU型だけは面白いように撃墜できるのに、“シームルグ”はまるで高みの見物状
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