暁 ~小説投稿サイト~
Fate/kaleid night order
第8話:万華鏡の少女たちとの出会い、そして~
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 持ち主に不死性を与えると言う逸話通り、俺はまさに不死身の再生能力を発揮し、セイバーの魔力が残っていたあのときもこれのおかげでアーチャーに勝てた。 もし鞘が無ければ、俺は聖杯戦争なぞ勝ち抜くことは出来なかったし、そもそもセイバーと会うことも無かったかもしれない。

「・・・・・・ちょっとな。 企業秘密というわけには。」

「ダメ。 そんな再生能力、明らかに死徒のそれよ・・・・・・副作用が無いにしろ、その能力があるからって、自分の命を捨てるような真似は、やめてちょうだい。」

「・・・・・いや。 そもそも起動しようとか思わなかったぞ、俺」

 4人が目を見開く。 何故そんな顔するのか分からないが、宝具を発動なんてアーチャーでもあるまいし、出来るわけがない。 同じセイバーとはいえ魔力を込める、或いは契約をしなければ宝具は発動しないし、正直なところ死んだとばかり思っていた。 死ぬ気など毛頭無かったが。

「その・・・・・それって制御が効かないモノなの?」

「うーん、ちょっと違うな。 存在を忘れてたと言うか・・・・・・最後に発動したのが二年半前だったから、記憶から抜け落ちてただけだな。 そういうこと。」

「もしどうしても知りたいっていうならあとで簡単に説明するから今は聞かないでくれると有り難いんだけどな。」


「・・・・・わかったわ。絶対にあとで教えてちょうだい。
約束よ。」

「ああわかった。」


そう簡単に言っていいものではないので、なんとか取り繕う。それが終わると同時に今度は遠坂が聞き始める。

「じゃあクロ。私からもいくつか質問なんだけど。イリヤとあんたと美遊は、それぞれが異なる3つの並行世界の士郎の妹って解釈でいいのかしら?」

「それはちょっと違うわリン。イリヤと私は同じ世界のお兄ちゃんの妹よ。」

「はい、私だけが違う世界のお兄ちゃんの妹です。」

「なるほど、じゃあ次。なんかあんたたちは話しかたから察するにあんたたちは私のことを知ってるわね?」

「ええそうよ。」

「ふんふむ。じゃあ次。イリヤのステッキはルビーだってのは解るんだけど美遊の持ってるやつは何ていうの。形からするにルビーの姉妹機なんでしょうけど。」

「その通りよ。このステッキはルビーの姉妹機でサファイアって言うのよ。」

「やっぱりか。それで次の質問は・・・・・あー、やっぱりこれはドクターにしてもらった方がいいかな。ってことでドクター、お願い。」

「うぇっ?いきなりだなぁ。まったく、君は僕を何だと思ってるんだい?」

「んー、ゆるふわパシられ系独身男30歳?」


遠坂がエゲツない発言をかます。


『ちょっ?出会って一日足らずの人間にそんな風に見られてたのは流石に初めて
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