第8話:万華鏡の少女たちとの出会い、そして〜
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とサファイアは汚れだらけの身体で言う。
「士郎さんの言う通りです・・・・・・お二人のクラスカードの中で現在、限定展開可能なカードは残り四枚。 その中であのサーヴァントに対し、決定打となり得るカードはたった一つ、バーサーカーのクラスカードのみ。 しかし、それは未使用のうえに、お二人はあの決戦で相当な傷を負っておりため使用すれば相当の負荷がかかります。」
「加えて先ほどの一撃でイリヤ様と美遊様の魔力は底を尽きたはず。今のあなた方が戦うのは余りに無謀であると言わざるを得ません。」
「・・・・・・ルビー(サファイア)。」
「勘違いしないで下さい。何も逃げろと言っているのではありません。 十五分、いえ十分。 身体の奥底まで刻まれた傷を癒し、魔力を最大まで回復するには、それだけの時間が必要・・・・・・ご理解、頂けませんか?」
イリヤと美遊が歯を噛み締める。 俺を助けられないどころかむしろ俺の足を引っ張ってしまう今の自分が悔しいのだろう。
さっきのルビーとサファイアの説明の大半が解らなかった俺にもその事実だけは理解できた。この娘たちも自身の身体のことは、解っているのだろう。 そしてルビーとサファイアが提案する策が、一番理に適っていることも。
それでも認められないのは、並行世界の俺の死を前にして何もできなかったことにも関係あるに違いない。 だからこそ、俺はイリヤと美遊に告げた。
「・・・・・・さっき美遊に言ったよな。ワガママでも良いって」
「え?・・・・・・で、でもっ」
「でもは無しだ。 もう俺はお前たちを悲しませたりしない。 イリヤと、美遊と、クロと、遠坂と、マシュと、皆が居る間、支えてくれてる間は・・・絶対に。」
「それにーーー」
「お兄ちゃんは妹を守るもんだ。」
「「っ・・・・・・・・!」」
それがとどめの一言になったのか、二人はまた苦笑いを浮かべ、
「まったくもー。やっぱりズルいなあ、お兄ちゃんは。」
「うん。だけど、だからこそ私たちはお兄ちゃんが大好き。」
「そうだね。だからお兄ちゃん、私たちと約束して。」
「「頑張って、絶対にあのサーヴァントを倒して、私たちにまた元気なお兄ちゃんを見せて。」」
「・・・・・・! ああ、解った。約束するよ。俺は、お前たちのためにも絶対あんな連中に負けたりしない。」
絶対あいつらに負けられない、負けるわけがないチカラをくれた。
「クロ、私たちの分もお兄ちゃんのサポートお願いね。」
「任せときなさい。バッチリお兄ちゃんを守ってみせるわよ。」
「はは、ありがとう。頼りにしてるぞクロ。それで話は変わるが、ギルガメッシュ。お前も俺た
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