第7節:VSアサシン
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ーヴァント、山の翁ハサン・サーバッハだ!今は戦うなマシュ!君にサーヴァント戦はまだ早い!士郎君と凛君に牽制してもらいつつ逃げるんだ!』
「そんなこと言っても逃げられないわよ!マシュ、戦いなさい!同じサーヴァントよ!なんとかしなさい!」
Dr.ロマンの言葉をオルガマリーが叫んで言い返す。例え、今この場であの暗殺者に背を向けて逃げ出したとしても先ほど俺と遠坂を狙い撃ちしたようにあの影は短刀で全員の体を串刺しにするだろう。ならば、残された選択肢は一つ。戦いの中で活路を見出すしかない。
「ああ、その通りだ。マシュ、すまないけど頼む!俺と遠坂も援護するから戦ってくれ!」
「は、はい!先輩、行きます!」
マシュは大盾を持ち上げ構え直すと、遠く離れた影のサーヴァントを見据える。
そして、戦闘は何の口上もなく始まった。アサシンは懐から短刀を取り出し、それをマシュに投擲した。しかし、そのスピードは尋常ではなく、銃弾の如き速度で飛んでいく。
その速度に驚きつつも、足にありったけの力を込めてその場から飛び退くことでかわす。目標を失った短剣はそのまま地面に突き刺さる。だがその際、突き刺さった地面を少し砕いていた。
マシュはバックステップで距離を離し、アサシンはマントを靡かせ一直線に突っ込んできた。右手が霞むほどの速度で動き、切っ先が宙に残像を描きながらマシュの全身を、鋭利な短刀が次々に斬り裂いていった。
「マシュ??」
露出した肌から血を零しながら苦戦を強いられている。その傷を負わせたアサシンの剣さばきは、今まで武器に触れたことのなかった士郎にとっては凄まじいものだった。
幸いマシュは地面を一度蹴って後方に下がり大きく距離を取る。だが、アサシンはマシュが戦闘に不慣れなのを分かったのかマントを靡かせながら間合いを詰める。暗殺者らしからぬ戦術だった。
能力的には暗殺のみに特化したアサシンより、マシュの方が少し上だろう。ただ、唯一足りないのは戦闘経験だ。幾つもの戦場を駆けた英霊ならまだしも、マシュは戦闘に関してはほぼ素人。そんな彼女が暗殺者とまともに戦えるわけがない。
実際目の前ではアサシンの連撃を大盾で防ぎながらもその速さについていけず傷を負うマシュは、何度もバックダッシュで距離を取ろうとした。しかしアサシンは滑るような異様な動きで追随する。まさに格好の餌食だ。
「くそっ!遠坂!1分でいい、時間を稼いでくれ!」
「何か策があるのね?OK、任しときなさい!」
「ありがとう!投影、開始!」
複数の干将・莫耶を投影し投げるようにしてアサシンに打ち出す。だが、アサシンはそれらをいとも容易く避けてみせた。それで構わない。元からそのつもりでやったのだ。俺の狙いは別にある。遠坂に囮を
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