第5節:燃え盛る町
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遠坂も当たり前と言われればそれまでだが、やはり今後のことへの懸念を少なからず抱いているらしい。
だが、それに対してマシュは申し訳なさそうに、こう返してきた。
「それが・・・その英霊は私に最後まで真名を告げることなく消滅してしまったんです。なので、それに関してはお役に立てそうにありません。本当にすいません。」
「おいおい、そんなにヘコむなって。質問したのは俺なんだしさ。マシュは悪くないよ。それにわかるならでいいって言ったろ?わからないならそれで構わない。確かに周りがこんな状況だとそうなるのも解るからな。けど、それで全てが決まるわけじゃない。今は落ち込むよりも大事なことがあるだろ?」
俺はそう言いながらマシュを励ます。
「・・・確かにそうですね!」
「ああ、だから話し合いを再開しよう。まだ現状打破の為の課題はたくさん残ってるしな。」
「はい!」
「それでなんだけど、マシュ、遠坂。お前たちはあの竜牙兵の集団についてどう思う?」
「そうね、本来魔術の行使なしではわずか一体でも存在し得ない奴らが大量にいた。そのことから推測するに・・・あれがこの特異点F?が特異点たり得ている原因と言っても過言じゃないと思うわ。」
「はい、私もそう思います。」
「やっぱりそうか・・・じゃあ取り敢えずあいつらを叩いていくか。あちこちにいるだろうし。そしてそれと並行して生存者の救出もしよう。」
「わかりました。」
「ちょっと待って士郎、カルデアへの通信の有無も考えて霊脈を探すのも並行してやった方がいいと思うわ。」
「そうか、確かにそれも大事だよな。よし、じゃあ今後は生存者の救出、霊脈の確保、魔物の討伐、この3つを並行してやっていこう。」
俺たちが今後の行動についてそう決めた時だった。
「フォウ、フォーウ!」
「あっ、フォウさん!」
俺たちがよく知る生き物がそこにいた。
「え、フォウ?どうして此処に?もしかして一緒に来ちゃったの?」
「なんかそんな感じみたいだな。」
「そう、まあ来ちゃったものはしょうがないわ。それじゃあ士郎。」
「ああ、じゃあ始めよう。」
それを合図に、俺たちは行動を開始した。
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