第3節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス・カルデアA 医務室にて〜
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ってるんだよ。」
「石、ですか?」
「ただの石じゃないぞ。簡単に言うと、これの用途はサーヴァント召喚だけに限定されるけど4個同時に使えば、なんとどんな英霊でも召喚できるんだ!」
「「ええっっっ?!!!」」
俺と遠坂は揃って驚きの声を上げた。
「どんな英霊もって、な、何それ。めちゃくちゃ便利な道具じゃない!いったいどんな魔術が使われてるのかしら?」
そう言って遠坂は聖晶石を一個、袋から取り出し睨むようにして眺め始めた。
「おいおい遠坂、ただ見るだけでそんな怖い顔しないでくれよ。まあ気持ちはわからないわけじゃないけど。確かにこれは凄いですね、ドクター」
「ふふん、そうだろうそうだろう?」
Dr.ロマンはとても嬉しそうにしていた。その間、俺は聖晶石を見ながら自分の胸に手を当てあることを思い出していた。
(どんな英霊でも召喚可能なら、あいつにまた会えるかもしれないってことだよな。そう、俺がきっとどんな時でも何処にいても絶対に忘れることのない輝きを放っていたあの騎士王にも。だとすると凄く嬉しいとしか言えないな。)
一方、遠坂はある質問をしていた。
「ドクター、一応確認しときたいんですけど、やっぱりこれだけで召喚を行う場合は召喚される英霊やそのクラスをこっちで指定することはできないんですよね?」
「あ、やっぱり君はそこに気づいたか。流石、一度聖杯戦争を経験していただけはあるね。そう、聖晶石は一見すると万能触媒に思えるんだけどその性質故の欠点が一つ存在するんだ。その欠点とはどんな英霊でも呼び出せるけどその代償として呼び出される英霊とそのクラスはどうしてもランダムになってしまうってことなんだ。」
「やっぱりですか・・・」
「でもね、英霊を特定して呼び出したいなら君たちが知っているように、その英霊に関する物、例えば、その英霊が生前所持していた物を聖晶石と一緒に使えばいいと思うよ。なんでかわかるよね?」
「あっ、なるほどそういうことですか。」
「そう、これは聖晶石自体に、あらかじめ英霊を召喚しろって座に命令する意思みたいなものが組み込まれてるからなんだ。でもこれは1個だとあまり効果がない、だけど4個使うことで普通の触媒と同等くらいになるんだ。それが、英霊の生きた証と言える物であり英霊の生涯を本人に代わって死後も示し続ける物である英霊の所持品を一緒に使えばどうなるか、あとは言わなくてもわかるよね?」
「はい、有難うございます!」
「うん、君が満足できる答えを示せたなら何よりだよ。それでなんだけどこの際だから聖晶を使った英霊の召喚方法について具体的に説明しようと思うんだ。だから士郎君を呼んでくれるかな?彼、何か考え事してるみたいだし。」
「はい、わかりました。」
遠坂はそうDr
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