第3節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス・カルデアA 医務室にて〜
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て、何故過去の時代に特異点が発生したのかだったね。その答えを簡単に言うと、"わからない"かな。」
「それはつまり現在のカルデアの技術では解明できていないってことですか?」
「そういうこと。いやほんとにあれは神様の悪戯とでも言いたくなるようなものだよね。まあ、もしほんとにそうだったらたまったものじゃないけど。」
「確かにそうですね。」
これには俺も賛成だった。だが遠坂はまた首をかしげていた。
「でもほんとに何故なのかしら。」
「遠坂は魔術師だからやっぱりこういうのは気になるのか?」
「ええそりゃね。それに、聖杯が関わってるんだから尚更よ。」
遠坂がまだ悩んでいるのは、どうやら聖杯が関係しているということもあるかららしい。
(でも聖杯が関わっているとしたら、その聖杯は何故、どうやって出現したんだ?)
遠坂につられて俺も頭を悩ませていると、ドクターがいる辺りからヴヴヴッという何かが振動するような音が聞こえたので彼の方を見ると彼が薄い板のようなものを取り出していた。
「ドクター、それはなんですか?」
「ああこれはね、アイフォンっていう携帯電話の一種だよ。君たちのいた時代じゃまだ存在してない物だから不思議かもしれないね。どうだい、気になるならちょっと触ってみるかい?」
「いえ、なんかちょっと力を込めただけで壊れちゃいそうですし遠慮しときます。遠坂もそれでいいよな?」
一応遠坂にも確認を取ってみた。すると自分が機械オンチであることを自覚しているのか「え、ええ。構わないわ。」と、少し動揺しながら返事を返してきた。やはりこれに関しては彼女が自身に課している"優雅たれ"という教訓も形無しらしい。
するとDr.ロマンは「そうかい?そんなことないんだけどなあ。」と、ちょっと残念がりながら
アイフォン?を使い始めた。後ろから見るにどうやらメール画面を開いているらしい。そしてメールを見始めた。
「これはレフからか。何々・・・・・なるほど、よしわかった。」
メールを見終えたDr.ロマンは部屋の隅に走っていきそこに置かれていた箱から何かを取り出しそれらを持って今度は俺たちのところに走ってきた。
「どうしたんですか?」
「えっとね、急で悪いんだけどどうやら君たちにもファーストミッションに参加してもらうことになったから、それに必要な物を君たちに渡してくれってことらしい。それでこれらがそうなんだけど。」
そう言ってDr.ロマンが俺と遠坂それぞれに渡した物は食料?Dr.ロマンが持っているアイフォンの色違い?何かが入った袋の3種類の物資だった。
「ドクター、食料とアイフォンはわかったんですけどこの袋は何ですか?中に何が入ってるんです?」
「ああそれはね、聖晶石っていう石が入
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