第3節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス・カルデアA 医務室にて〜
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ったじゃない。しかもそのせいで9年も先の全然知らない場所に飛ばされるなんていうことになっちゃったし・・・」
「なんだ、そんなことか。俺は全然気にしてないし遠坂が反省してるならそれでいいと思うぞ。」
「そんなこと、ってねえ。衛宮君、幾ら貴方が他人に優しいといっても、今回貴方は私の今までの人生の中で一番ひどいミスに巻き込まれたのよ?それに、このロマ二って人に聞いたところだと今のカルデアの技術でも私たちがもともといた正しい時間に寸分の狂いもなく帰れる方法はないらしいのよ。だから絶対私を怒っていいのに、それを貴方はそんなことって・・・・・」
「いや。だってさ、起きちゃったことはもうどうしようもないし、それに俺は、遠坂が無事だったから今はそれでいいよ。それで、元の時代に戻る方法は此処に居させてもらう間に探していこう。だから、ほらそんな辛そうな顔しないでくれ。遠坂が辛そうにしてるのを見るのは俺も辛いから。」
「も、もう。そんな顔されたらなにも言えないじゃない。仕方ないわね。わかったわ、こうなったらどれだけ時間が掛かっても必ず2人で元の時代に戻ってみせるわよ、いいわね!」
「ああ、そうだな!」
ここでマシュがいきなり、少し怒った様子で俺に話しかけてきた。
「あの、先輩。もしかして、話すのに夢中で私の存在をお忘れになっていませんか?」
「まさか。そんなわけないに決まってるじゃないか、マシュ。だから、な?そんな怒った顔をしないでくれ。」
「いえ、私は怒ってなどいません。ええ、無視されたから怒ってるなんてことはないんです。決して。」
「いや、怒ってるじゃないか。」
「怒ってません。」
「いーや怒ってるぞ。」
「怒ってないです。」
このような言い争いが数分続いたところで、
「はーい2人とも、くだらないことで言い争いをするのは止しなさい。解った?」
「そうだな。確かに遠坂の言う通りだ。ごめんな、マシュ。わざとじゃないとはいえ、無視するようなことしちゃって。」
「いえ。先輩、私の方こそ申し訳ありませんでした。それと、遠坂さんでよろしかったでしょうか?先輩と私の言い争いの仲裁に入ってくれて本当に有難うございました。あのままだと、私たちは些細でつまらないことでずっと言い争っているところでした。」
「私はそんな大したことしてないし、礼なんて言わなくていいわよ。あと、私のことは名前で呼んでくれると嬉しいわ。」
「わかりました、では私のことはマシュと呼んでください。」
「わかったわ。それじゃあ此処に居させてもらう間よろしくね、マシュ。」
「はい。此方こそよろしくお願いします、凛さん。」
「うんうん、見ず知らずの他人同士が手を取り合って仲良くなるっていうのは見ていてやっぱり
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