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Fate/kaleid night order
第1節: A.D.2006 〜ロンドン その始まりは、突然に〜
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持続時間だけならオリジナルと同じはず。だからこの実験でその性能を完全に発揮?確認?証明できればオリジナルの完璧な再現に大きく近づける!)

「ふっふっふ、見てなさいルヴィア、
最近いつもよりも調子にのってた分も兼ねて、
明日はアンタが泣いて土下座して謝るぐらいまで
ギャフンと言わせてやるわ??」

*****

(心の声がだだ漏れだぞ遠坂、あと最初らへんは
最早私怨としか言いようがないな。)


俺は実験中の遠坂を見ながら、そのようなことを考えていたがそこでふと、何かを言い忘れているような感覚に襲われた。
だが、
(まあいいか。少しだけ気になるけど、言わなきゃならないことは全部言ったはずだし、もし絶対に言わなきゃならないことなら絶対俺の脳が覚えてるはずだしな 。)
と、思った俺はそのまま実験を見続けることにした。
だが、数十分後、早くも俺は思い出さなかったことを後悔することになった。


*****


「ふー、今のところは全くもって順調ね。この様子なら問題なくこの実験は成功しそ『ピキッ。』・・・う、ね?」

(ウソ?)

「おい、遠坂、いったいどういうことなんだ、試作品でのところどころにヒビ割れがおきて、そこから魔力が漏れ始めてるぞ。コレは持続時間だけはオリジナルの宝石剣と同じはずって俺に自信満々に言ってたよな?」

「そ、そうよ、その通りよ。」

「ならなんでこんな事になってるんだよ?」

「わ、私に聞かれたってわかんないわよ!この試作品は、遠坂の家に代々引き継がれてきたオリジナルの設計図を入念にチェックしながら製作したのよ?間違いなんて 起こるは・ず・が・・・・・・・」

この瞬間、俺は試作品の宝石剣のなかを分析するのと同時に、約数十分前に思い出せなかったことの内容を完全に思い出していた。
「遠坂、まさかお前・・・。」
「しっ、しろぉ〜〜〜。(泣)」
その内容とは、
「私、また、ヤッちゃったみたい・・・・・。」
遠坂は、いつも物事をあと一歩というところでしくじってしまう、というものだったのである。
「なんでさーーーーーーーーーーーー?」
俺の叫び声が辺りに響き渡ったその瞬間、
ヒビ割れがほぼ刀身全体にまで広がっていた試作品の宝石剣がとてつもなく目映い光を刀身から放ち、俺と遠坂はそれから生じた渦に呑み込まれ消えていった。
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