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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十五話 派遣任務 1
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「んー。それもあるけど、ある程度の広域捜査になるし、指令部も設置せないかんやろ?ならこのメンツで出張った方が、何かとやりやすい思うてな」

(それだけじゃないな。応援が難しい管理外世界での万が一を考えて、フルメンバーでの出撃と考えた方がいいなか

そう考えたアスカが苦笑する。

(当然とは言え、まだ補助輪付きな訳だ、オレ達が)

まだまだ半人前だ、と独り思うアスカ。

「つー事で、早速出発だ。ヘリに乗り込め!」

全員がそろったのを確認して、ヴィータがフォワードの指示を出す。

「「「「「はい!」」」」」

アスカを先頭に、次々とヘリに乗り込んだ。その時のアスカは無表情だった。

エリオ、キャロはもちろんスバル、ティアナも初めての異世界を楽しみにしている感じがあるが、アスカにはそれがなかった。

全員を乗せたヘリは、転送ポートのある本局へ向かって飛行を始めた。





「んと……第97管理外世界、文化レベルB、魔法文化無し、次元移動手段無し」

ヘリの中でキャロが地球の資料を見ている。

「魔法文化ないの?」

それを聞いてたティアナが驚いて声をあげる。魔法文化が当たり前の彼女にとって、それは衝撃的な事であった。

「ないよ。ウチのお父さんも魔力0だし」

聞いた程度の知識があるスバルが答える。と言っても、当人は直接地球に行った事はない。

「スバルさん、お母さん似なんですよね」

「うん!」

「いや、そこじゃなくて……なんでそんな世界から、なのはさんや八神部隊長みたいなオーバーSランク魔導師が?」

ティアナの疑問はもっともである。

「突然変異と言うか、たまたまーな感じかな?」

話が聞こえていたのか、はやてが答える。慌てるティアナ。

「あ、す、すみません!」

「ええよ、別に」

ニコッと笑ってティアナを安心させるはやて。

「私も部隊長も、魔法と出会ったのは偶然だしね」

なのはも話に加わってきた。

「……その出会い方次第で、人生を掴むヤツもいれば、外すヤツもいる」

それまで黙っていたアスカが不意に口を開く。

「アスカ?」

その暗い響きにティアナが不思議そうにアスカを見る。

ハッとするアスカ。

「あ、悪い、忘れてくれ。何でもないんだ」

パタパタと手を振るアスカ。困ったような笑みを浮かべる。

「アスカ君、大丈夫か?」

はやても心配そうにアスカを見る。

「すんません、変な事言っちゃって。少しナーバスになってるのかも」

「異世界任務だから緊張感をもっているのはいい事や。でも、必要以上に神経質になるのはアカンよ?」

「はい、気をつけます」

アスカとはや
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