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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜女神の一族”ブライト家”の力〜前篇
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笑みを浮かべ

「……さすがはカシウス卿のご家族だな……」

「ええ……私もいずれ彼女達に追いつけるようにもっと精進しないと……」

ヴィクターは口元に笑みを浮かべ、ラウラは真剣な表情でエステル達を見つめていた。魔獣達の数は多く、エステルに詰め寄り、攻撃を仕掛けようとした魔獣もいたが

「ハッ!!」

エステルは片手で天秤の十字架(ラクスリブラクルース)を抜くと共に詰め寄って来た魔獣を一閃して滅し、その後棒をしまって剣に持ち替え

「二の型―――――疾風!!」

電光石火の速さで次々と魔獣達を斬り伏せた!



「!!あ、あれは……”八葉一刀流”二の型――――”疾風”!!」

「ええっ!?そ、それって兄様の……!」

エステルの剣技を見たリィンは驚き、リィンの言葉を聞いたエリゼは信じられない表情をし

「……あれほどの棒術を扱えるにも関わらず、”八葉一刀流”の剣技も修めているのか……」

「……是非とも剣士としての彼女とも手合わせをしたいな……」

ヴィクターは驚きの表情でエステルを見つめ、ラウラは興味深そうな表情でエステルを見つめていた。

「とっておきを見せてあげるっ!!とおりゃああっ!!」

その時エステルは神剣を振るって発生させた斬撃による衝撃波を放って多くの敵達を怯ませ

「ハァァァァァァァ…………!!」

抜刀の構えで全身に闘気を溜め込んだ、するとエステルの持つ神剣もエステルの闘気に同調するかのように膨大な神気を纏い始め

「極技!八皇剣―――――――――――――――ッ!!」

闘気を溜め終えたエステルは一瞬で魔獣達の背後を駆け抜けると同時に抜刀した!すると魔獣達は滅多斬りにされた後、さらに最後に滅多斬りにされた瞬間、起こった闘気と天秤の十字架(ラクスリブラクルース)に込められてある神気の大爆発に呑みこまれ、塵も残さず消滅した!

「よしっ!」

カシウス直伝の八葉一刀流の究極剣技―――極の太刀・八皇剣を放ち終えたエステルは剣を構え直し

「……………………」

「う、嘘でしょう!?私達と大して変わらないない年齢の方―――それも女性なのにあんなとんでもない剣技を放つなんて……!?」

エステルの究極剣技を見たロイドは口をパクパクさせ、アリサは信じられない表情で声を上げ

「あれが”剣聖”より受け継ぎし力か……!」

「ラ、ラウラでも今のは無理じゃないの……!?」

「ああ…………私のような未熟者の剣ではあれほどの威力を持つ奥義を放つ事は無理だ…………」

(……武の才能にあふれたご息女をお持ちになられましたな、カシウス卿……)

ユーシスは真剣な表情で呟き、不安そうな表情で呟いたエリオットの言葉にラウラは重々しい様子を纏って頷き
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