第一部:ゲート 開けり
我らレジスタンス組織「自由の民」
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ベ藩王国国王デュランを含め連合諸王国軍に参加する当主達一行:自由の民が設けたとある拠点にて」
連合諸王国軍(コドゥ・リノ・グワバン)とは、エルベ藩王国、アルグナ王国、リィグゥ公国等、
ファルマート大陸に存在する21カ国による総勢10万にも及ぶ連合軍を意味する言葉だ。だが、実質は「帝国」の傀儡国・属国が集まって形成した連合軍である。
この連合諸王国に所属する21カ国の中小国は、どれも「帝国」との間で不平等条約を結ばされており、一種の使い勝手の良い部下(道具)扱いを受けていた。
例えばそのうちの一つとしては、日本でも日米修好通商条約や日米和親条約などに代表される、「関税自主権を行使させない」や「治外法権(領事裁判権)などを認めさせる」等だ。これによってたとえば、条約上有利な国の国民(帝国民)が不利な側にある国(連合諸王国構成国)の居留民として犯罪を犯した際、その国の裁判を免れることから重大な犯罪が軽微な処罰ですんだり、見過ごされたりする場合もあった。
次は江戸時代の大名家の様に、参勤交代と天下普請のような命令である。現皇帝モルト・ソル・アウグスタスが代々受け継がれてきた傀儡国・属国に対する政策を更に強固にした結果誕生した代物で、
前者は皇帝に自国の情勢について部下を引き連れて出向いてきたトップの王様自ら説明させるという内容で、流石に家族を帝都(ウラ・ビアンカ)に常住させてはいなかったが、
国元から帝都までの旅費で大名に負担させていたため、各諸王国に財政的負担を掛けたがこれはあくまで副次的なものにすぎず、本当の狙いは太平の世にある今の時代で皇帝と各国の王との主従関係を、帝国の民や貴族、
それに交流のある諸外国や亜人の部族などに示すための軍事儀礼であった。
そして後者は、天下普請と同じく「帝国」が各地の諸王国に命令し、道路整備や河川工事などインフラストラクチャー整備などの土木工事の行わせる事だ。これによって帝国はほとんど費用を掛けずに抱える要塞の修復や道路整備などを行え、代わりにこれを命じられた国は「帝国」の為に人手や資金を出して土木工事を行う必要があった。
どちらの命令も帝国上層部が納得できる理由以外で行えない場合は、その国に帝国軍団が幾つも送られて無理やり帝国領へと併合させられる羽目になるので、
色々と財政を切り詰めて連合諸王国は与えられてきた命令をこなしてきた。このような事情を踏まえると、彼らが抱える連合諸王国軍は機会があれば帝国軍との戦いを望むのはある意味当然であり、
「帝国」は大きなヘイトを溜めてきた。
故に同じ大きな怨みを抱く者同士が接近するのは、とても理に叶った行動であった。最初に連合諸王国に接近したのは自由の民たちの方であった。カルデア所属のサーヴァント(クラスはキャ
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