暁 〜小説投稿サイト〜
ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
我らレジスタンス組織「自由の民」
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どんどんカルデアからサーヴァントや物資などが運ばれ、
神々の計画で急速に精々中世レベルで技術が停滞しているこの大陸に産業革命や技術革新が次々と起こるようになった。
例えば火薬と銃の概念は、非力な老人や子供でも大の大人を殺せることを意味し、同時に音は出るが弓や魔術よりも安全な遠距離から多くの敵を殺せる手段があることを一行に知らしめた。


そして石油など数多くこの大陸に眠る化石燃料を使用する機械は、従来の人力や家畜の力を利用するよりもはるかに効果的であることを知らしめた。そして資本主義や社会主義など色々な近代の概念は、彼らの思考や価値観に大きな影響を与えた。このように現地にもたらされた近代の知識は、自由の民に所属する亜人達の生活や知識を豊かにした。そして現在・・・・・・・・・





「いいなぁ、私も新しい水着が欲しいなぁ。でもお金無いんだよねぇ〜」


「あと10日の辛抱よ。あと10日経てば給料日だからきっと買えるわよ」


「ねぇ〜、そろそろ時間だから番組変えていい?そろそろ天気予報のニュースやるから是非それを見たいんだけど〜」



洞窟の中に作られた前哨基地にて、水着など夏物を取り扱った番組が流れるテレビを見ながら女性の亜人達が愚痴を溢していた。彼女たちはこの基地で哨戒任務や維持に努める兵士で、それぞれ潜水艦乗りの様に24時間を3つのサイクルに分けて行動していた。
8時間は任務をこなす勤務時間にし、8時間を緊急事態発生に備えた待機時間で、
残りの8時間を睡眠時間に当てていた。
基本的には休憩や食事などは待機時間に済ませるのが当然で、勤務時間中はトイレ以外は原則一切持ち場を離れないシステムとなっている。


彼女たちは地球の世界各国の軍隊やPMCの様に周囲の地形に溶け込む迷彩色を施した軍服を着用し、
手元や足元にアサルトライフルなど銃器を置いている。無論、引き金部分の安全装置は掛かっているので事故は防がれている。彼女たち以外にも多くの男性が設置されたテーブルの上に料理が盛られたプレートを置いて食事を取っていたり、
チェスやカードゲームに勤しんだりして時間を費やしている。ここは休憩室なのでこうした娯楽設備などが整っており、
他にもビリヤード台やアーケードゲームの筐体、各種書籍を取り揃えた本棚などが部屋のあちこちに設置されている。


他にも前哨基地と化したこの洞窟内部には、各種武器弾薬、
食料と水、軍服や医薬品など色々な物資が保管されており、
最低でも5000人が2カ月は立て籠もれるように計算されていた。洞窟の周りには幾つものセンサーや隠しカメラ、落とし穴や地雷原が仕掛けられており、警戒態勢は基地より20km離れた地点にまで及んでいたので万全の態勢で敷かれていた。


そんな前哨
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