第一部:ゲート 開けり
我らレジスタンス組織「自由の民」
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いともう後戻りはできないと第六感が激しく訴え、背中には続々と冷や汗が流れまくる。
しかし、もう後には引けない。「帝国」の支配下でいることは耐えられない。
その首輪から外れるには、どんな危険が待っているかもわからない取引でも行う必要があった。なので彼を含めた一行は、エミヤについて来いと言われるがままにとある場所へと向かい、そしてそこで驚愕の映像を幾度と見せつけられた。
そして選択を突き付けられて後が無い事を感じたので、一行は決断した。「帝国」に反旗を翻して、
自由の民と同盟を結ぶという事を。
2時間後
「如何でしたか?
我々の戦力と能力を一部お見せしましたが、あなた方が我々の味方となればこの強力な力が何時でも支援してくれるのです。さぁ、どうしますか?」
「言うまでも無い。
是非とも我々連合諸王国は、自由の民へと協力させてもらう事にする」
エミヤの言葉にリィグゥ公王は一行を代表してそう言い放ち、連合諸王国が自由の民と同盟を結ぶことを口にした。その言葉を聞いた彼は一向に書類を渡し、
今後の事について幾つか説明をして理解してもらうと、今回の見学会を終えた。
そしてささやかな贈り物をお土産として受け取ると、一行は地上の居酒屋に上がり待機させていた部下を引き連れてそれぞれの国へと帰還した。その帰路の最中、馬に乗馬してぱっかぱっかと蹄が地面を踏みしめるので体を振動させながら、デュランは真剣な表情を浮かべて先ほど見た映像や銃火器などについて考え込んでいた。
(まさかあのような亜神並みの身体能力を持った存在が、
数十人も自由の民と称する亜人連合に協力しているとはな・・・・・・。あれでは銃火器が無くても容易く「帝国」を打倒できるだろうな。
そして自由の民は今後この大陸の主としてしばらく君臨する事になるだろう。
その際になるべく彼女たちに貢献しておかなければ、亜人の敵と判断されている人間が支配する我ら連合諸王国も敵と判断されるかもしれない。その前に彼女たちに媚びを売って印象を良くすると同時に、「帝国」の分割に口を挟めるような活躍をしなけばならないな。上手くいけば我がエルベ藩王国に繁栄をもたらすことが出来るだろう。
そのためには早く家臣たちに説明して、
戦争の準備をしなければ・・・・・・)
彼の脳裏には自由の民と一緒に銃火器で武装し、映像に出てきたサーヴァントと呼ばれる超人たちが戦場を踊るように舞い、次々と帝国軍兵士を吹き飛ばし、
援護射撃として無事な兵士を自分たち自由の民が射殺していく。そして全くの無傷で次々と帝国軍の拠点を陥落させる光景が浮かぶ。戦場はもはや帝国軍という名前の哀れな家畜たちの狩場である。
今まで主人であった「帝国」は、今度は奴隷であった我
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ