第一部:ゲート 開けり
我らレジスタンス組織「自由の民」
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手に入れたかったヴォーリアバニーの愛玩奴隷を手に入れようと、自分の派閥に所属する部下を引き連れておよそ5000人ほどで彼女たちの居住地に攻めてきたのだ。彼はこれぐらいの大人数ならば、
戦闘能力の高さで幾ら有名な彼女たちでも叶わないだろうと踏んでいたのだ。
しかし、彼らは当時たまたまその場に居たサーヴァント6体によって容易く撃退され、更に彼らから色々な戦闘訓練を受けていたヴォーリアバニー達によって、
たちまちその人数を100人程度まで減少させ、生き残りが撤退を強行しなければ危うく皇子を捕虜にする勢いであった。
彼女たちはそこで助けてくれた最近自分たちの生活空間に入り込んだ見知らぬ一行の実力を、その時に思う存分目の当たりにして大いに感銘を受け、感謝の心を抱くと同時に彼らへの協力を決意するようになった。
こうして後に彼らサーヴァントのマスターを名乗る青年から彼らがカルデアという機関に所属するメンバーで、予測される大災害からこの世界を守るために派遣されたことを聞いたテューレは、自分たちを「帝国」から助けてくれた一行の話を信用して協力を申し出て、ここに同盟関係が構築された。
そして色々と話をするうちに亜人と人類の関係に話が及び、
やがて如何に人類に亜人が虐げられているのか聞いたマスターの青年は仮面を脱ぐと、何かを決心したような表情を素顔に浮かべながら彼女に次のような事を言いだした。
「亜人の亜人による亜人のための独立国家を樹立しよう。
可の大国と対等な関係となり、君たちの尊厳を守り抜くにはそうするしかない」と、彼は彼女を含めたヴォーリアバニー達に熱く語った。
最初その話を聞いて、彼女たちは一体何を言っているのかが理解できなかったが、彼から詳しい説明を聞くと理解でき、
彼の考えに協力を申し出た。彼曰く、
「今まで散々苦痛を味合わせてきた「帝国」から、貴女方亜人の権利や自治権などを獲得すれば、
表立って亜人に手出しをする事は無くなる。その為には彼らに多大な出血を強いることである程度の譲歩を引き出し、
下手に手を出すと痛い目を見ることを骨の髄にまで分からせることがとても重要である」と。
その言葉に共感した彼女たちは、「帝国」から自分たちにとって当たり前の権利を勝ち取るべく武力闘争を行う事を決意し、手始めに他の亜人との協力を考えた。彼女たちは他の亜人達からも武力の高さから畏れられる存在であったので説得は難しかったが、
彼らも「帝国」へ苦しめられていたので次第にその説得に応じて同志となり、
遂には約6000人にも及ぶ一大勢力へと成長した。この人数は戦闘員のみの数値で、非戦闘員を含めると約2万にも及んだ。
当然「帝国」も自分たちの統治体制に歯向かう彼女たちに大いに警戒心を抱き、
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