迦楼羅と思うか、不吉な八咫烏と捉えるか
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そんな世界を良しとしたのはお前たちだろう?それが親しい者が死んだから、俺は被害者だってツラで喚く。
いい加減理解しろ。世界はそんな甘くはないって事をな】
でも僕は心のどこかで、まだそんなはずはない。僕は間違ってない…そう思っていたのだろう。
その結果が、あれを引き起こしたのだから。
『すまない、少年の情報からカタロンの基地が捕捉された。
恐らく、オートマトンによって皆殺しにするつもりだろう』
「わかった。それ以外にもあるのだろう?」
『ああ、ピーリスにこの様な事はあまりさせたくない。
出来れば、そちらで保護してもらえると有り難い。』
「了解だ。なるべく傷をつけずに捕える」
通信が切られ、俺は弟と妹に話をする。
「ミハエル、ネーナ。聞いていたな」
「ヨハ兄、あたしはどうするの?」
「ネーナは物資をつってきてくれ。お前の機体は今回の狭い範囲では向かない。
ミハエルは到着次第、基地内部を頼む。俺は遊撃だ」
「任せとけ!」 「ラ〜ジャ!」
「心配するな、宇宙ならやり放題だ」
最後の一言に歓喜する二人。
「王 留美より、緊急暗号通信!アロウズのMS隊が、カタロンの施設に向かっているそうです。どうしますか?」
「救援に向かうわ。恐らくFFの彼らも向かっているはず……。
トレミー、対衛星用光学迷彩を張って緊急浮上。ガンダムは発進準備を」
「いたな、ミハエル!」
「わかってるぜ兄貴!」
俺の指示で、ミハエルの機体。デスサイズヘルズで隠れて施設に侵入する。
「敵基地と思われる、構造物を視認しました」
「これは!アンドレイ少尉、避けろ!」
俺は、わざとピーリス中尉に気付かせる目的で、脳量子波を発信する。
無論、目的はホリーさんの息子を逃がすためだが。
「私の名はヨハン・ゾルダーク。君たちに宣戦布告させてもらう」
俺はオーブン回線で、目の前にいるアロウズの部隊に向けて発信する。
「全機、分散しろ!」
「ハ!そんなデカブツじゃあ!」
「全く、嘗められたものだ。……だが無駄だ」
俺はバインダー部メガGN粒子砲とミサイルを放つ。
無警戒に近づいてきた複数の機体は瞬時に消滅。
範囲外にいた機体もミサイルで軒並み撃沈した。
「な、なんという性能だ…」
周りにいた機体は、殆どスクラップと化していた。
無論、アンドレイ少尉やピーリス、ルイス等は回避できたか、一部被弾で済んでいた。
「く!アンドレイ少尉達は撤退しろ!!」
ピーリスが囮となり周りを逃がす様に仕向けさせた。
『な、なんだこれは?』
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