暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第33話「秋十ペアVSユーリペア」
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  超高速なユーリの連撃を、“風”と“水”を宿し、二振りのブレードで何とか凌ぐ。
  その間にも、秋十は静寐がピンチだと焦る。

「くぅぅ....!」

「っ、っと、はぁっ!」

   ―――御神流“徹”

「きゃぁっ!?」

  ライフルで牽制しても、なのははごり押しで接近してくる。
  間合いに入られた瞬間、咄嗟にブレードを展開して防ぐが、衝撃がそのまま響き、SEに大きなダメージを与える。

「防げ...ないならっ!!」

「っ...!」

  しかし、そのまま静寐は無理矢理なのはのブレードを弾き、一閃を入れる。
  なのはのSEを大きく削るが、それ以上に静寐のSEが削れる。

「くぅっ....!」

「この...ままっ!!」

  弾き飛ばしたなのはを静寐は追いかけ、背後に回り込んで一閃しようとする。

「っ、がっ....!?」

「....後、一歩だったね...!」

   ―――御神流奥義之歩法“神速”

  ...しかし、その攻撃は一瞬で躱され、さらに反撃を受けてしまった。
  そのままSEはゼロとなり、静寐はここで戦闘不能になった。

「....ライフル?」

「...狙いは...高町さんじゃないよ...!」

  そこでようやく静寐が展開していた武器に気づく。
  ブレードではなくてライフルなのだ。しかも、なのはを狙ってはいなかった。

「【...助かったよ。鷹月さん。】」

「【...後は任せたよ。】」

  プライベートチャンネルで秋十はそう言い、静寐は後を託す。
  そんな秋十の前には...。

「...してやられましたね...。」

「せめて、スプライトフォームでなければ耐えれただろうな。」

  ...SEを失ったユーリが佇んでいた。

「最後の最後で秋十さんを援護するとは...。」

「元々こういう作戦だったからな。」

  そう。静寐がライフルを展開していたのは、秋十を援護するためだった。
  自分ではなのはに勝てないと思い、せめてユーリを倒す布石を打っておいたのだ。

「残るは....。」

「......。」

  互いにブレードを構え、そのまま動かなくなる。

「(...諦めるつもりはない...か。当然だな。あれほどの剣の腕だ。ただ諦めるのはもったいなさすぎる。)」

「(篠咲君...相当努力を積んだんだね...。...なら、私も全力で....!)」

  見合い、間合いを計り、最初に動き出したのはなのはだった。

「っ、せぁっ!!」

「っ!くっ...!」

     ギィイイン!!

  ただ真っすぐに加速し、突き出される突き。
  それを、
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