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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#15
DARK BLUE MOONZ 〜Heaven's Door〜
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「よう……らしくねーんじゃねぇのか? 昨日といい今日といいよ」
「……」
 誰に言うでもなく、空を仰ぐようにして紡いだ彼の言葉に、
俯く少女の反応はない。
 まぁ予想通りの反 応(リアクション) だと鼻を鳴らした承太郎は、
銜え煙草のまま焼け付く躯をおもむろに引き起こす。
 そして。
「後は、任せても構わねーか? アラストール」
 件の剣呑な瞳で少女の胸元にそう問う。
「うむ。しかし、貴様の治療は良いのか?」
 過程はどうあれ結果的には少女の絶体絶命の窮地を救った男に、
特別待遇の自在法を施そうと定めていた深遠なる紅世の王はそう問い返す。
「オレなんかより、すぐにでも治さなきゃならねーのがいるだろ。
オレァジジイのヤツにでも頼むさ。その前に行かなきゃならねー所もあるしよ」
「むう? そう言えば貴様、一体どのようにして 『この場』 を()った?
トーチを視るコトは出来ても、封絶や紅世の徒の存在を感知する能力(チカラ)
貴様には無い筈」
「後で話すさ。色々と入り組んでるンでな。
じゃ、後は頼んだぜ、炎の魔神サンよ」
 戦いが終わった以上、もう自分に出来るコトは此処にない。
 何より 「敵」 がもうラミーの元へと向かった可能性が有る。
 なので端的にそう告げ、襟元の鎖を揺らしながら承太郎は
先刻スタンドでブチ抜いた出口へと足を向ける。
「じゃあ、な」
 そう言って、少女の(かたわら) を通り過ぎようとした刹那。
「ッッ!?」
 気流に靡く長い学ランの裾が凄まじい力で引っ掴まれ、
先刻受けたダメージの所為かバランスを大きく崩した無頼の貴公子は、
そのまま落下するリンゴのように後頭部をコンクリートに強打した。
 鋼鉄のクラッカーが真後ろから高速でブツかったような激痛に、
さしもの承太郎からも呻き声が漏れる。
「……ぐ……ぉぉ……! テメー、いきなり何しやが」
「うるさいうるさいうるさい!! 行くなバカッッ!!」
 石造りの地面に仰向けの状態で、ぼやける視界一面に映ったモノは、
その紅い瞳に涙を浮かべた少女の顔。
 その瞳に映った感情に、他の何よりも強いその気持ちに、承太郎は戸惑いを隠せない。
「痛く……ないわけない……」
(?)
 やがて、呻くように少女の口唇から漏れた言葉。
「大したコトないなんて……在るわけない……ッ!」
(!)
 そう言って少女は、自分の包帯が巻かれた左手を取り、制服の(そで)を捲り上げる。
 剥き出しになった、己の左前腕。
 ソコはスタンドが受けたダメージと同様、
炎傷でケロイド状に焼け爛れ部分部分が高熱を持ち、
痛みで満足に動かすコトも叶わない程だった。
「こんなにズタボロのくせにッ! 何が舐めときゃ治るよ!!
デタラメなコ
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