第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#15
DARK BLUE MOONZ 〜Heaven's Door〜
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勇士の似姿。
そしてその存在を支え得る、少女の胸の裡に宿る確かな想い。
人間であるならば、誰しもが例外なく持っている “在る感情”
ソレは時に、人をこの上なく脆弱にしてしまうコトもある。
だがしかし!
時に人はソレ故に、この上もなく強くなれるッ!
そう。
今のこの少女と同じように。
喩え何が起ころうとも、真実から生まれ得た 『誠の行動』 は、
何が在っても絶対に滅びない!
そし、て。
真に 「祝福」 されるべき資格を得たのは、この少女。
“自らを助くる者を、天は助く”
彼女が行ったのは、つまりは 『そういうコト』
信じようが信じまいがソレが 『真実』
信じようが信じまいがソレが 『現実』
否、だからこそ天は、地との間に “人” を創ったのだろう。
人を救うのも、また人なのだと。
そして、天国への扉は開く。
否、ブチ破られる。
音速の衝撃波を周囲に纏わせる白金の蹴撃によって。
少女のスベテを呑みこむかのようにして迫る炎の激浪。
その直中に音よりも迅く、少女の傍に立つ者。
眼前の蒼き災厄に立ち向かう者!
「――ッッ!!」
俄には信じがたい 『現実』 に、シャナはその紅い双眸を限界以上に見開く。
来る筈がない。居る筈がない。
喩えどれだけ自分が、その存在を強く求め深く焦がれていたとしても。
“来てくれる筈がないのだ” 先刻自分がし損じた 『炎架』 の軌道から
この場所が特定出来たのだとしても。
絶対に在り得ない眼前の光景に、
少女は自分が極限の精神状態に於ける幻覚を視ているのではないかと錯覚する。
しかしそのシャナの疑念を吹き飛ばすように眼前に立つ青年から
白金の光と共にもう一つの存在が瞬現し、
二人を呑む込もうと迫る蒼い狂 濤へ敢然と挑み懸かった。
天道の眩耀の如く空間で弾ける、白金の閃光と群青の狂炎。
「……ぐ……ッ!おおぉ……ッ!」
青年の躯から抜け出たスタンド、 『星 の 白 金』 が
十字受けの構えのまま蒼炎の大激浪と真正面からブツかり合った瞬間、
旧約聖書の 『十戒』 の如く二つに割けた炎が、
元に戻ろうとする流動法則を無視して半円筒状に捌け、
シャナの頭上と脇へと逸れていく。
(!?)
その少女の周囲を包み込むように取り巻く、
白金の 「幽波紋光」
“近距離パワー型スタンド” 『星 の 白 金』 の射程距離は、半径2メートル。
故に、その距離内であるならば 「本体」 から放出される
スタンドパワーを場に留め、|防御膜《フィール
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