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第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#15
DARK BLUE MOONZ 〜Heaven's Door〜
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コトに、
この時彼はまだ気づいていない。
 困惑する彼を余所に、少女の口唇が静かに開く。
 己の裡で生まれた新たな誓いを、そして祈りを、そっと分け与えるかのように。
「もっと、強くなる。おまえを護れる位、大切な誰かを護れる位、強く」
「……」
 静かに告げられた少女の決意を、承太郎はただ黙って受け止める。
 そして。
「ま、がんばんな……」
 件の剣呑な瞳でその長い炎髪を撫でるように、そっと彼女の頭に手を置く。
「やれやれ、よね」
 そう言って微笑むシャナの顔は、今まで見たどの表情よりも眩しく輝いて見えた。


←To Be Continued……





『後書き』

どうも作者です。
この小説に於いてシャナが承太郎に対して「精神的に」弱いのではないか?
という疑問があるかもしれませんが、コレは解った上で意図的にヤっています。
というのもシャナ「原作」では彼女を見る「その視点」が、
主人公 (○タレ) の目線上なので「相対的に」強くて何でも出来る完璧超人の
ように映ってしまうのであり(要は視点がヘタれてるので)
その「視点」が承太郎となると当然、映る姿も受ける印象もまるで変わってきます。
ソレはシャナ本人にとっても同じコトで、精神的に既に「完成」されている
承太郎(生まれながらの『黄金の精神』の持ち主)に対し、
まだ(精神的に)成長途上にある彼女は弱いように映ってしまうのです。
(原作では一見完成されているように見えますが、
これは「下」から見ているだけの話で、その「視点」を「上(承太郎)」に
持ってくるとそのアラも目立ってくるのです)
何より承太郎にとってシャナは(気の強い)女の子としてしか映っていません。
能力の多寡で人を判断する男ではないので。

コレは、「ジョジョ主人公」その「部」ごとの『特性』とも言えるモノで、
「偶数部」の主人公は、ストーリーが進むごとに精神的に「成長」し、
最初と最後では精神的にかなり「変化」しているのに対し、
「奇数部」の主人公は(ジョナサンは青年部、7部はジャイロを主人公とした場合)
その精神は最初の段階でほぼ「完成」されており、
最初と最後で殆ど変化がないというのが特徴です。
承太郎は「奇数部」の主人公であり、尚且つ因縁の相手、
DIOサマとの三部作、最終決戦の場なので
最初から精神が「完成」されてないと
とてもじゃないが勝つコトの出来ないストーリーなのです。

なので(今はまだ)承太郎の方が上に見えるのは仕方ありません。
でもまぁシャナは女の子ですし、承太郎も「(女に)護られたい」ではなく
『護りたい』と考える主人公なので今後の展開に御期待ください。

「奇数部」と「偶数部」異なる主人公が同時に存在しているような
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