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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#14
DARK BLUE MOONY 〜Bake The Dust〜
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“弔詞の詠み手” マージョリー・ドー。
(“蓮華(れんか)” じゃ駄目だ。アノ大きさじゃ当たっても針が刺すようなもの。
なら……!)
 焦って挑み懸かっても勝機はない。
 まずは目の前の炎獣(トーガ)を各個撃破し確実に数を減らすコトを選択した
少女が繰り出す(ワザ)は、炎気を刀身に込めカマイタチ状に射出する斬撃術
“贄殿遮那・炎 妙(えんみょう)ノ太刀”
「りゃああああああああああぁぁぁぁぁ―――――――――!!!!!」
 渾身の叫びと同時に大刀から飛び出した紅蓮の闘刃が、
コンクリートに火走りを残しながら炎獣の群へと襲い掛かる。
 前方に位置する二体の脇を擦り抜け、
他のモノと姿が被っていない中間の一体に狙いに定めた炎の刃。
 ソレはそのトーガが前に伸ばした長い腕で真正面から受け止められ、
両手を半分以上斬り込みながらもそこで前突の動きを停止する。
 そして掴んだ闘刃をゆっくりと見据えた群青の獣は、
「――ッ!」
意外。その鋸のような牙を剥き出しにする口を大きく開き、
刃の表面に喰らいついた。
 数回の咬撃で跡形もなくシャナの撃ち放った紅蓮の闘刃を咀嚼したトーガは、
そのまま体表を何度か点滅させて一回り大きくなる。
「な……ッ!」
 驚愕に言葉を漏らす少女に、遠間に位置する美女が説明する。
「言い忘れたけど。私の可愛いこの子達は、自在法を喰う特殊な能力(チカラ)が在るの。
それに喰ったら喰った分だけより強力に 「成長」 するから半端な攻撃は逆効果よ。
ごちそうさまも言えない位強烈なヤツで一気に消し飛ばさないと。
最終的には私にも手が負えなくなるわ」
 己の焔儀を完全に識る者は、その「弱点」までも正確に知り尽くしている。
 故にソレを逆手に取り、駆け引きの材料にも用いる。
 己に降りかかるリスクを怖れず相手を討ち滅ぼすコトのみに特化された、
自虐的とも言える自在法を行使するマージョリーに、
シャナは嫌悪にも似た寒気を覚えた。 
「さぁ〜て、今度はこっちからいかせてもらいましょうか。
おまえ達、遊んであげなさいッ!」
 美女がそう言って手にしたグリモアを前に差し出すと同時に、
開いたページの古代文字が蒼く発光し、ソレを合図とするように炎獣の群が一斉に、
屍肉へ飛びつく餓鬼のように襲い掛かってきた。
(速い……ッ!)
星 の 白 金(スター・プラチナ)』 には及ばないが、しかし相手は一体ではない。
 しかもビルの屋上という限定された空間の為、地の利は最悪と言えた。
 即座に延びてきた二本の巨大な腕をシャナは身を低く、前のめりに躱す。
 頭上を通り過ぎる巨大な腕の先端で突き立つ鋭利な爪が黒衣の裾を切り裂く。
 まるで花京院の操る幽波紋(スタンド)だが、
スピード
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