暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の武偵
Ammo08。『最強』の壁
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら距離を取る。この技はある程度の距離と技を出す為のタメが必要で、日本刀だと攻撃の瞬間邪魔になるからな。
そして、ガンダールヴの力により高速移動でシャーロックに近づきつつ、首を動かし頭を後ろに引いて、ナイフを握りしめた腕も後ろに引いて、シャーロックに体が当たる直前、肩甲骨を前に突き出す動作を行う。

Δ(デルタ)・ダイナマイト!!!)

この技を出すには3つの動作が必要だ! それはシャーロックの体に触れる寸前に行わなければならない動作。
まずは……後ろに引いていた首を前に振ることによる、頭突き。次に肩甲骨を前に突き出す際に、後ろへ引いていた(ナイフ)を叩き込む動作。そして、肩甲骨を前に突き出した時に肩でシャーロックの体に触れること。
たったこれだけの動作だが、これを3点同時に、同じタイミングで当てなければいけない。
そうすることで一瞬だが、爆発的な破壊力が生まれるからだ。
少しでも、一箇所でもタイミングがズレれば威力は半減してしまう。
これは某アメフト漫画に出た、相手に突っ込んだ際に体の部位を3点同時に動かし、当てることで撃力を3倍に上げる攻撃方法。
俺はそれをシャーロックに使って突っ込んだ!
隕石のように、超高速でただひたすら真っ直ぐに!
この技に名前を付けるなら……やっぱこれだな。黒き三連星(デルタフォース)
さらに、爺ちゃんに習った『余すことなく、全体重を拳に乗せて放つ技』も同時に放つ!
シャーロックのその体に全体重を乗せた、3点同時攻撃が直撃した。
ズドオオオォォォン??
シャーロックの腹に俺の体が衝突し、まるで砲弾が直撃したかのような爆音が鳴り響く。
砂塵を巻き起こしながら勢いよく、シャーロックの体が吹き飛んでいく。
シャーロックの体は城壁を突き破り、そのまま湖に落ちていった。

「……やったか?」

思わずそう、呟いてしまった。
それはフラグだと解っていながら。
だけど、そう呟きたかった。
何故なら俺はもう……限界だったからだ。
雷神モードの欠点というか、後遺症の筋肉痛が始まった影響か、全身に痛みが走っているのもあるが何より。
肩の傷がヤバイ。
肩を撃たれながら大技を放ったせいか、出血がさらに増えたからな。
血を流し過ぎたせいか、頭もクラクラして、悪寒も感じる。
もう、さすがに限界だ。
だから、これで終わりだ。
そう思っていたその時だった。

「いい攻撃だったよ。もう少し速ければ僕はやられていたかもしれないね」

シャーロックの声が真後ろから聞こえてきた。
しまった?? と思ったがすでに遅く、シャーロックが手に持つスクラマサクスを振り上げるのが視界に入る。
どうやって、防いだんだよ。というか、本当にあんた人間か?
などと思いながらシャーロックがスクラマサク
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ